ep.6 ページ6
＊
何故だか
少しチクんと
胸が痛んだのに
その痛みは
気づいてなかった
ただモヤモヤとして……
今日の始まりが
心地悪かった
そのことの方が大きくって
b棟を目指して
少しスロープを上がって行く
階段を登るのも脚が重い
やべー俺。なんか
体調イマイチ………
踏ん張らなきゃっ！
ぴ、ピザ…だ！
BH「しゃーっ！
クラス以外で誰か
探すかぁーーー？」
カラ元気なんて…
みっともない
けどそうでもしないと
負のオーラに
全身覆われそうで
怖かったんだ
ホント……
なんもわかってないくせに
1番先に思い浮かんだのは
頼み易いからなんかじゃ……
ないのに……
アホのらんっ
初めて
あいつを取られたって……
気持ちの置き場が
どこにもなくて
手当たり次第
廊下通る子に声かけた
☆「まじ辛いっ！
ビョン君フリーだったんだ。
ならあんたと
組むじゃなかったわグァンス！」
BH「うっ、
決まってるんならいいです。」
☆「ウワーンっっ泣泣泣っ！」
横からトトととっと覗かれる
「ビョン君…アタシ。
アタシ空いてますって。」
BH「……」
俺だってさ、
誰でもいい訳じゃねんだよ。
「ってか、キミ男じゃん！！
すね毛あんだろーがっ！」
「…ダメ？」
BH「絶対ムリっっ」
「ビョン君……大爆笑！」
真正面から笑いながら
綺麗な人……
yura先輩……
BH「先輩、んちわっ！」
「探してるの？パートナー」
BH「アハハ。今更です。だーっ！」
「ヌナでもいい？…その、
日本人でもいい？笑」
BH「やべっ……。先輩まさか」
「だーれも誘ってくれないから」
マジかよ？
あれ…いいのジョンデ
誘いに行ったんじゃ
なかったの？
BH「…あの、
誰か誘いに来ませんでしたか？
ジョっ…」
「全然！……来ない。」
俺の言葉を
遮るように言う先輩
ウソだよね、断ったんだ…
ふっと
曇った先輩の顔に
そう書いてあるし………
そんな
分かり易い顔をされたら
思わず
目を逸らすよ、そりゃあ。
瞬間……
自分と重ねちゃったしな。
BH「俺で……いんですか？
これモロバレますよね。
偽装ってw」
「…フフ、そう？
取り敢えず試してみますか？」
BH「じゃ……お願いしますっ！！！」
成立した………
ep.7→
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2017年10月1日 14時
