ep.11 ページ11
＊
KS「…って訳なの。
A聞いてる？」
『へっ？
え、え、ナニ？』
KS「…ふっ！
だからぁ 今年の
ベストカップルの
コンペティション
俺と
出てって頼んでんの。」
『ぎ、ぎゃ！
なにを基準？そんな事
私？
急に言われても〜』
KS「だから、
今言ってるだろ。ふっ♪」
机に
両手ついて、
座る私の前に
グッと顔寄せてきた
KS「ちゃんと、聞く。」
『…はい。聞くw』
KS「ヨシ。
要は狙いはね、打ち上げの」
『…あ、うん』
KS「kokohouseの
FREEチケット。」
『…う、うん。
でも、バレたらダメよね。
ギョンス君、彼女大丈夫？』
KS「…なに
言ってんの、この子」
ギョンス君…が
呆れたような顔で
また覗いてきた
カッコいい…！
今日は
洋服のせいか
袖さえもセクスィー
KS「彼女いて、
俺やるタイプ？」
『そうでした。
人違いしてましたっ。
スミマセン。
でも
どうしてギョンス君なの？
チャニョル君でも
よくない？」
KS「そこは、どうでもいい。」
『あ、はいぃ〜〜』
KS「問題なのはさ……
俺の方じゃなくて、
Aちゃんの方な。」
あ………ぁ、
私ね？
私は………
ふっと
あたまの片隅に
影が薄っすら
浮かんでくる……
でも
それがなにを
意味するのかも
この時は気づいてなかったし
そもそも
恒例のイベントで
ノリは軽い
例えて言うならば
運動会の
借り物リレーみたいなもんだ。
何にもない今…
断る理由もなかった
ギョンス君から
提案されて
仲間でゲットする
後夜祭の前の
ご褒美レース
……………
のらんを選んだのは
俺自身で …
公示された日
ヘチャン達と
人選に頭悩ませてた。
CH「頼んで
聞いてくれそうなのは
ヘラちゃんと
後は…Aちゃん！
はダメだし…なぁ。」
HC「…んー？」
JN「…頼みにくいよぉ。
みんなからなんて言われるか…
もうオファーかかってないか？…
ベクも怒るだろうし」
HC「ベクかぁ……」
KS「いんじゃない？
Aに頼んでみるわ」
HC＆JN「えぇっ！マジかっ」
JN「確かに
クラス違うけど〜？」
KS「仲良いし」
HC「偽装申し出？それともガチ」
KS「…さぁ…」
自分でも………わかってる
Aちゃんに
決めたい理由は
何よりも
絡みやすいし、好きだし。
俺がやるなら、彼女がいい。
ただ
Aちゃん次第……だった
ep.12
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2017年10月1日 14時
