眼帯少女は色んな意味で狙われています。２ 【 安室透/赤井秀一 】

Chap.91 ページ44

何のお酒だろう、と
少し近くで見てみる。

『…バーボン……。』

安室さんのコードネームだ。

赤井さん、何でよりによって
バーボン…？

「お酒、お好きなんですか？」

『…ひゃあ！！』

後ろから突然、声をかけられて
みっともない声が出た。

「あ、すみません。驚かせて
しまいましたか？」

『い、いえ…大丈夫です。』

気配を消して
近寄るのやめてほしい…。

まだ、心臓がうるさい…。

冲矢さんは、私の前にケーキを置いた。

「オレンジピール入りの
ケーキなんですけど、お酒と一緒に
食べると、より美味しいので
良かったら、どうです？」

『えっ、あ、じゃあ、ぜひ！』

緊張して、思わずOK出しちゃったけど
私、お酒すごい弱いんだった…。

「分かりました。」

ニコリと笑って、棚から２つのグラスを
出すと球体の氷を入れて持ってきた。

そして、バーボンを注いでいく。

一時期、お酒にハマって色々と
調べてた時があったけど

確か、バーボンの度数って
40度から80度だったよね。

私、大丈夫かな。

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