【P】無茶ぶり ページ7
それは不思議な成り行きだった。
その時俺はリリーさんと一緒にタクシーで移動中だった。
リリーさんが急に
「これからAちゃんを誘って奏の店に行こう」
と言い出した。
「こんな急じゃ無理ですよ」
「まぁ無理かもしれないけどさ。ともくんとりあえず連絡してみてよ」
リリーさんが無茶ぶりしてくるときって
なんだかいつも「ともくん」呼びなんだよな。
俺はあんまり乗り気じゃなかったけど仕方なくAさんに電話してみた。
「今ね家に友達が来てるの」
ほらね急に誘ったってダメだよ。
そう思った瞬間に
「もしよかったら・・うちに来る?」
Aさんが言った。
まじか?
リリーさんにその事を話すと
「じゃあさ、せっかくだからおじゃまさせていただこうよ」
なんて嬉しいくせにわざと冷静を装うように・・・顎を触りながら言うんだ。
その仕草が出るときはテンションが上がってる証拠だよ。
リリーさんのアイデアでお土産を買ってったら
女性2人が超感激してたし・・
そんなところが抜け目無いよなぁ
そんな成り行きで俺とリリーさんは
Aさんの部屋へお邪魔することになったんだ。
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作者名:Luna | 作成日時:2014年2月23日 11時