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恋の仕方を忘れたよ ページ29

「ねぇルリ子」

「ん?」

「恋っていいね」

「なによ突然」

「だって・・・そう思うんだもん」

「ふふ・・そうだね」
ルリ子はとても幸せそうな顔で微笑んだ。

「Aだって・・・恋すればいいじゃん」

「ダメだよ」

「なんで?」

「だって・・・仮にも人妻だし・・・」

「イマドキそんな事、恋をしない言い訳にならないよ」
ルリ子は空いたクラスに自分でワインをつぎ足した。

「ねぇA」

「ん?」

「トモくんなんてどう?」

「トモくん?・・・無理無理」

「なんで?」

「知ってた?彼・・アイドルなんです」
私は少しおどけて言った。

「そんな事関係ないじゃん」

「しかも年が離れすぎてます」
今度は真面目くさって言ってみた。

「トモくんといて何か年の差みたいなの感じたことある?」

「あんまりないないけど・・」

「じゃあいいじゃん」

「人のものには手を出さない主義なの」

「人のものかぁ・・・まぁ彼女いるから仕方ないか・・・でもトキメく心で彼を見ちゃえばいいんじゃない?」

「・・・・・・・・」

「そんなことアレコレ考えてたら恋なんてできないよ。理屈じゃないんだからさ」

「そうだけど・・・もう恋なんて何年もしてないもん・・恋の仕方を忘れたよ・・」

「恋はするものじゃないでしょ」

「知ってるよ・・・」

「恋はおちるもの」
二人で声を合わせて言った。
若い頃はこんな事ばっかり話してたっけ・・・


「ルリ子は?ルリ子は何年ぶりの恋だっけ?」

「何年ぶりかな・・・。3年位?」

「3年か・・・3年なんて私にとっては何の変化もなかった年月だよ」

「Aはいい母いい妻・・だもん」

「でも・・・ただそれだけだよ・・」

私の傍らにいるルリ子は恋するドキドキに見も心も捧げている
髪も肌もツヤツヤして・・・生き生きしてる
恋する女だけが纏う不思議な色気を醸し出している

ルリ子が本気で恋をしている証拠・・・

「A」

「ん?」

「でもHはしたでしょ?」

「してないよ」

「してない?だってこの前キスマークつけてたじゃん」

「キスマークがついただけだもん」

「なにそれ?」

「だから・・不意打ちくらったって言ったでしょ」

「不意打ちくらってやったんでしょ」
直接的表現が過ぎますよルリ子

「回避」

「回避?」

「知ってるでしょ・・・ルリ子だって」

「あの女のこと・・?」

私は黙って頷いた

ご褒美貯金しときます→←お子ちゃまなの?



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作者名:Luna | 作成日時:2014年2月23日 11時

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