Hug Me Tonight【P】～第２章～ (ページ24)

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【Ｐ】上書き・・・ページ24

「Aったら奏ちゃんとこで飲んでた途中からの記憶がないみたいなの」

ルリ子さんからそう聞かされていた。

じゃあ・・俺とキスしたことも覚えてないのか・・・？？

あの時・・・
雪が降ってて

はしゃいでるAさんがとっても可愛くて
なんだかすごく愛おしく感じたんだ・・・

潤んでる目が
すごく色っぽかった・・・

それに・・・
あんなキスは初めてだった・・・

唇から伝わる感覚が全身を駆け抜けて・・
あんな甘美な感覚を味わったことは
未だかつてなかった・・・

「トモくん・・・」

Aさんが目を醒ました。
声がした方に顔を向けるとAさんは横になったまま俺を見つめていた。

「トモくん・・来て・・」

Aさんが俺に向かって手を伸ばしている。
俺は彼女の隣りに横になった。

そしてAさんの方にからだを向けた。

Aさんのからだが熱い・・・
まだ熱が引いていないんだ・・・

見つめ合う二人・・・

俺はそっと・・・Aさんに口づけようとした・・。

「ダメよ・・・」
彼女は寸前で自分の唇に手を当てて
俺のキスをブロックした

「なんで・・・？もう一回キスしたいよ・・・」

「もう一回？…私・・・トモくんとキスなんてしてないわ・・・」

「したよ・・・」

「してないわ・・・」

「したよ・・・」

「だって・・パパが・・」

「パパ・・？」

「夫よ・・夫に怒られちゃう・・・」

「なんで・・・」

「だって・・・私・・・彼に抱かれたわ・・・」

「知ってるよ」

「どうして・・・知ってるの・・」

「だってここに・・・」

俺は彼女の首筋から手を差し込んで
その細いうなじを露出させた

「ここに・・・その証拠が残ってるよ・・・」

俺はその紅く滲んだ印に唇を這わせた

「あ・・」
少しだけ眉を寄せたAさんのその表情に
俺のストッパーがカタンと音を立てて外れた・・

そして上から重ねるようにその紅い滲みに強く吸い付いた。

「お願い・・トモくんのからだで私の熱を冷まして・・・」
Aさんは消えそうな声で囁いた・・

俺はAさんに言われるままに
シャツを脱いだ
そして
彼女の唇に俺の唇を重ねて
左手で彼女の前ボタンを外した・・・

俺は驚いた・・・
露わになったそこにはたくさんの印が刻まれていた

「そんな・・・」

俺の印であいつの印を消すんだ・・・

俺は・・
そのひとつひとつに
まるで上書きするように・・丁寧にキスをしていった。