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【P】エレベーターの男2 ページ13

ばあちゃんの楽しみの一つに観劇っていうのがある。

俺はコネを駆使して
ばあちゃんにいい席を用意する。

今回もかなりいい席が取れた。
ばあちゃんとAさんの分
2枚お願いしたんだけど
何かの手違いでチケットが3枚きた。

せっかくだから
たまには俺も付き合うかな・・・
って思ってたんだけど
土壇場になって仕事の調整がつかなくなってしまった。
俺はAさんに相談してみた。

するとたまたま帰国してるご主人が一緒に行ける事になって
Aさん夫妻がばあちゃんを連れていってくれることになった。


たまたまその日の仕事が
三人が観劇後に食事をしているレストランの近くだったので
俺は仕事の合間にちょこっとだけ顔を出した。

Aさんのご主人にも挨拶をしておきたかったし

レストランに着いて・・・
俺は驚いた・・・


Aさんのご主人は
あの日エレベーターの乗り合わせた・・・
ホテルのバーラウンジで女性
と一緒にいたあの男性だったからだ。


俺は社交辞令的な挨拶をしてすぐにその場を立ち去った。


次の日の朝
普段通りに朝飯食べにばあちゃんの部屋へ行ったけど
Aさんは居なかった。

ばあちゃんいわく
旦那様がいるから
今朝は旦那様が目を覚ます前にここに来て
お食事用意してくれた
って

おいおいばあちゃん
そんな日は朝飯作ってもらうの遠慮すべきじゃね?

あらもちろん遠慮したんだけど
来てくれたのよ

なんて
のんきな返事が返ってきた
しかも彼女のご主人の事ベタ褒めだぞ

はぁ?
まじかよ

だけど
この前ホテルで見かけたのは間違いなく
あいつだったぞ

若い女といい感じな雰囲気だったぞ

今日や昨日の仲じゃないって
ちょっと見ただけでもわかったし

俺はなんだか腹立たしかった。

ともくんどうしたのなんかご機嫌悪いのね

ばあちゃんにそう言われて

俺は朝飯食べて早々にばあちゃんの部屋から引き上げた。

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作者名:Luna | 作成日時:2014年2月23日 11時

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