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【P】エレベーターの男 ページ12

マンションのエレベーターでめずらしく人と乗り合わせた。

仕立てのいいスーツだ・・ひと目で分かった。

とても姿勢が良くて見るからに仕事ができそう
的なビジネスマンだった。




彼が最初に乗り込んで

「何階ですか」

と俺に聞いた。




「35階です・・すみません」

俺がそう言うと
彼は35階のボタンをおしてくれた。




エレベーターはあっという間に35階に到着した。




俺は同乗した彼に軽く会釈してエレベーターを降りた。




すると
その男性も同じ階で降りた。




でも
その男性は俺とは反対方向へ歩いて行った。


同じ階の人と乗り合わせるなんて
めずらしいこともあるよな
そんな事を考えながら俺は部屋のロックを解除した。









次の日

俺は仕事で都内の高級なホテルにでかけた。

パンフレットの撮影だった。




撮影は深夜まで・・・

いや、もしかしたら

明方までかかるかもしれない。




空き時間ができた・・
1時間位だというので
俺は
スカイラウンジのBARで休憩することにした。



店の隅っこに遠慮がちに座ってノンアルコールの飲み物を飲んでいた。




窓からの夜景が綺麗だ
そう思っていると・・

俺の視線の先に
昨夜エレベーターで一緒になった男性がいた。

若い女性と一緒だった。

なんか・・すげぇ偶然じゃね?


俺は
見るともなしにその2人を見ていた・・・。




2人はとてもいい雰囲気で寄り添うようにお酒を飲んでいる。


男性は・・幾つぐらいなのだろうか・・・
連れている女性よりも結構年上だということがわかる・・

連れの女性は・・ショートカットで切れ長の目が涼しげな
キリッとした美人だった。


ときおり男性にもたれかかったり
笑いあったり

とてもいい雰囲気だった。



恋人同士だろうか・・・





しばらくして
マネージャーが呼びにきた。

ラウンジを出てエレベーターホールへ向かうと
さっきの二人がエレベーターを待っていた。

俺と彼らは一緒のエレベーターに乗った。





男性が宿泊フロアの階数を押した。
ボタンを押す男性の左手の薬指に結婚指輪があるのが見えた。








部屋に戻り撮影が再開された。



俺は・・ふと・・
さっきの2人はどんな夜を過ごすんだろうと想像してしまった・・。


結局撮影は明け方近くまでかかってしまった。

【P】エレベーターの男2→←バンバン



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作者名:Luna | 作成日時:2014年2月23日 11時

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