主 ページ15
ろくろ首「そうそう、あんた素質あるねぇ!」
A「あ、ありがとうございます?」
ろくろ首「そう言えば、あんた主様に呼ばれてたよ」
A「主様?」
ろくろ首「正式名称は月影入道」
A「主は妖怪なの?」
ろくろ首「ええ、妖怪さ。夜更しする
女性の子供をこの遊郭という名の地獄に連れ込む妖怪。ここでは、夜更しすることは遊女に
なることを望むって意味なのさ」
A「そっか、」
遊郭に入って遊女に、なったと実感する
言葉に表せない哀しみが溢れて軽い放心状態になる
ろくろ首「あんたなら大丈夫さ
あんたから、ただならぬ雰囲気が出てる
何かの妖怪に、守られてるようだよ」
A「あっ、」
話しながら織っていた故か、糸が絡まる
ろくろ首「あら、ここは私が解いておくから
あんたは主様の所に行っておいで」
A「はい」
ろくろ首「主様の部屋は、この遊郭の
真ん中にある。廊下に、出たら一目で分かると思うよ」
A「ありがとうございます」
私は、小さく音を立てて襖を閉める
すると、案の定目の前の道だけ明るく装飾
されている
A「ここの、道でいいのかな?」
道のりに沿って進むとこえんらによく似た妖怪が
佇んでいた
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作者名:初風彩 | 作成日時:2019年6月22日 19時