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11-1.君になら ページ15

<リクエスト作品>

「ただいま」

「あれ?かずく…え?!雨?!」

玄関先で俺を見た瞬間、目を真ん丸にして驚く彼女。自分でもさすがに犯人を追いかけてこんなにずぶぬれになるとは思わなかった。

「雨じゃない。落ちたんだ」

「お、落ちた?え、池?海?」

「貯水タンク」

「は、はぁ?え、てか、お仕事は?着替えてまた戻るの?」

「いや、今日はお手柄だって隊長が帰してくれた。こんなだしな」

「あ、じゃあ、お風呂入って!早く!」

「言われなくてもそうする」

俺の後ろを歩く彼女の質問に答えながら、俺は洗面所へ向かう。

「着替え出しとくから早く早く!」

「…せっかちだな相変わらず」

俺はそのまま洗面所に行き、彼女が寝室に行ったのを確認すると、小声でつぶやいた。




「かずくん、ここ、座って」

「…何だいきなり」

髪をタオルで拭きながらリビングへ入ると、彼女が自分の前に座れと指さしていた。

「髪の毛、乾かすから」

「…いい、自分でやる」

「いいから早く」

「…」

こうなった時の彼女は頑固だ。とりあえず言われた通りに座ってみた。

「寒くない?」

「いや、ドライヤーしてたら熱くないか聞くだろ普通」

「風邪引いてないかって聞いてるの」

「引いてない。俺はそんなやわじゃない」

「だってさっき、手冷たかったから」

俺よりもはるかに小さな手が髪の毛の間を通り過ぎていく感覚は彼女の小言にかき消されてしまう。

「風呂であったまったから元通りだ。何ならほら、確認するか?」

「…うん、合格」

そう言いながら後ろにいる彼女に手を差し出すと、きゅっと握られた。

「なんだそれ。てか何をさっきからイライラしてんだ」

「…刑事ドラマでもないよ。貯水タンクに落ちた警察官」

「ああ、確かに」

怒っている彼女を横目に一人納得してしまった。




 

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設定タグ:MIU404 , 志摩一未 , 星野源   
作品ジャンル:恋愛
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結城(プロフ) - 伊吹さんの方からやってきましたがやっぱりため息でますー(//∇//)たまたま早起きして読んでいたのですがにやにやとため息でバッチリ目が覚めました!ありがとうございます^ ^ (2020年9月4日 5時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
MAYU(プロフ) - ありがとうございます。楽しみにしてます(*^^) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 68cb4525c6 (このIDを非表示/違反報告)
リトルバード(プロフ) - MAYUさん» MAYUさん!初コメント&リクエストありがとうございます!今書いていますのでもう少々お待ちいただけると嬉しいです! (2020年8月27日 23時) (レス) id: fd0b490cca (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 志摩さんリクエスト。恋人夢主。志摩がお世話になってるからと紅茶のシフォンケーキを焼いて4機捜に差し入れしに行く話し。上司である桔梗にはゆたか君達と食べる用に別に用意。夢主のケーキに癒される志摩さんの話しお願いします。 (2020年8月25日 14時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
こな(プロフ) - リクエストです!ナイトプールで事件発生。404が現着。ヒロインに遭遇。水着ガン見。伊吹にぶちギレ志磨さん。伊吹に言わせたいのが、ヒロインちゃん、おっきいのね。ってな感じです。笑 (2020年8月24日 12時) (レス) id: 3a7ce308f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リトルバード | 作成日時:2020年8月5日 0時

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