ノスタルジア 時計じかけの摩天楼【名探偵コナン】

144 ページ28

貴女side





パチッ パチッ





チッチッチッチッチッチッチッチッ






ハァ、ハァ、ハァ







ドクドクドクドク









線を切る音








タイマーが時間を刻む音





わたしの息








わたしの鼓動









今わたしはここにいる何十人もの人の命を預かっている身。







そりゃもちろん落ち着いていられるわけがない









ってダメダメ！ポーカーフェイスを忘れるな、でしょ








こんなんで動揺してちゃ…だめだ








一本一本を丁寧に切っていく







焦りこそ最大のトラップ、だったよね？松田刑事…









コ(新)「そして最後に黒いコード…」








パチッ






『…切ったよ』







コ(新)「よし！それでタイマーは止まったはずだ、あとは助けを…『新ちゃん』…A？どうした？｣







『止まらないよ…まだ、動いてるよ…』








コ(新)「な、なに！？設計図にはもうほかのコードなんて…！」








『まだ、赤と青の2本が残ってるよ！両方切っちゃいたいけど、片方は起爆装置になってるはず。……どうする？』







新ちゃんなら…どっちを切る？







コ(新)「…………」






ーその頃の外の様子ー




目「いいか！爆発まであと4分を切っている！気を抜くなよ！」






小「A…A…」






白「毛利さん！！危ないです！！やめてください！！！！」






小「うるせえっ！離せ！！！！！中にAがいるんだよぉ！！！！！！！」






森「(フフ…せいぜいあがけばいいさ、もうお前に勝ち目はないんだよ、工藤新一、そして…如月A…)」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





『ねぇ…新ちゃん…』





コ(新)「………」







残り、3分になったところで鐘が鳴った








『Happy Birthday……新ちゃん』






コ(新)「…！な、なんだよそんなこと今言わなくてもあとで言えば…『だって』…！」







『もう、言えないかもしれないから』

145→←143

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す