24 ページ30
『そしたら、牛革の財布が出てきてね。何かあると思って破いたら、中に文字が書いてあったの!
[Dear Yuusaku Kudou ? ]
って!最初よくわかんなかったけど、盗一さんが持ってた、[!]を見て、[次は私を止められるかな?] [あぁ…もちろん!]かなぁ、と思ったの!』
パチパチパチパチ
わ、拍手してくれてる…!!!
盗「君は素晴らしい。小学1年生でそこまで解けていたとは。」
『新ちゃんより頭いいもん!へへっ』
あ、これ新ちゃんいたら殺されるわごめんね( )
盗「君の言った通りだよ。手紙の内容までよくわかったね」
『あ、でもね!財布は、破ったところ縫い直して元の場所に戻しちゃった…』
盗「いや、いいさ!君は素晴らしいよ。
本当は、君たちではなく、工藤優作に暗号を出したつもりだったんだ。
君たちが暗号を解けなくてお父さんに泣きつくと踏んでね。
だけど君たちは…そうしなかった。それが、私にとって想定外の出来事。
まぁ、工藤氏から返答が来たから中身を見たのだと思ったけど…彼は見ていないのかい?」
『見てないよ!有希子ちゃんが、黒羽盗一の友人からのファンレターを預かったけど手紙って呼べるものじゃないって言ってて、優作さんがどんな内容だったが聞いたら有希ちゃんがはてなだけだったって!言っただけだよ!』
盗「なるほど。」
『やっぱり盗一さんだったんだね!』
盗「あぁ。その通り。だけど、これは私と君の2人だけの秘密にしてくれないかな?」
『わかった!誰にも言わない』
遥「そこまで知っちゃったなら、俺も言ってもいいよな?」
『パパ?いつから?』
盗「構わないよ」
遥「A、俺はな、ミステリー作家なのは知ってると思うけど、実は、俺にはもう一つの顔がある」
『へ?』
遥「俺、実は…」
528人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉優花 | 作成日時:2017年8月19日 23時