12 ページ15
優「保育園のトイレの窓から侵入しようとしていた所を…張り込んでいた私の友人の刑事に確保され…今、警察署で取り調べを受けていますよ…
建造物侵入罪及び…幼女誘拐未遂の疑いでね…」
江「!?……」
優「誘拐しようとしたのは毛利蘭という女の子で…その実行犯があなたの奥さんの実の弟さん…」
その弟さんにどの子を攫えばいいか認識させる為に散歩の時にその子と手を繋ぎ、本当にこの子でいいか奥さんに確認させる為に大声で名前を呼び滑り台の上に上げて病院の窓に近づけよく見えるようにした…
そして、布団の場所をトイレのそばにしたのは…トイレの窓から侵入した場合最短距離で攫えるから…
布団の場所の理由となったお漏らしも、その子を攫いやすいように普段から睡眠薬を飲ませていたからじゃないですか?子供に睡眠薬を飲ませると意識が朦朧として自分の意に反した事をしてしまう場合がありますから…
そう優作は語る。
優「これは全てその女の子だけをひいきしてると見せて他の園児達に反感を持たせ…その子がイジメられやすいよう仕向ける為でもある…
さらに親に渡す連絡帳にその子が他の子をイジメていると書けば、親からも理不尽に怒られて…頼れるのはもう担任の先生であるあなただけどなる…つまり…」
『つまりあなたは誘拐した後もその女の子と仲良く暮らせるように手なずけていたというわけさ!
わたしと新ちゃんの読み通りね!』
優「A!?何故ここに!?」
『新ちゃんに様子みて来いって言われたから来た』
優「さすが俺の息子だな…ふ」
江「し、新ちゃん?息子?」
優「ええ…本当はもっと時間をかけて手なずける予定だったのに息子とここにいるAにバレそうになって計画を早めたんでしょうけど…」
『新ちゃんなら今頃優作さんに「江舟先生がトイレから出たら戸締りを確かめろ」って言われたの守って鍵をかけなおしてトイレの前で仁王立ちしてるよ!』
優「その女の子を…守る為に…」
528人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉優花 | 作成日時:2017年8月19日 23時