【鬼滅の刃】大正☆ツンラブ★ストーリー 【嘴平伊之助】【時透無一郎】

弐拾伍ノ恋 【素直な気持ち】 ページ26

頭から手の感触が無くなった




『……？』




不思議に思い顔をあげると




伊之助「ッ〜〜…!!!」




善逸「痛いっ！痛いっ！痛いっ！」




ギチギチと骨がなるほど強く善逸の手首を掴む伊之助がいた




『伊之助！何してるの!!?』




私は二人の間に入り、善逸の袖を捲くる




『赤くなってる…大丈夫…？』




善逸「うん、ごめんね…俺がやりすぎた…」




「やりすぎた」…？




『何を？』




私がそう聞くと善逸が少し近付いて言った




善逸「伊之助を嫉妬させるの…」




『……!!!///』




善逸「俺は大丈夫だから！伊之助に殴られたりするの慣れてるし〜」




善逸は伊之助にアッカンベーして、台所を出ていった




善逸は痛い思いしてまで私に機会をくれた…




本当に申し訳ないな…




私が善逸みたいに自身が持てれば…




美緒やカナヲみたいに素直なら…




炭治郎みたいに優しければ…




無一郎みたいに積極的なら…




もっと違うのに…




伊之助「おい…」




後ろから低く聞こえてきた声




私は零れそうだった涙を引っ込め振り向いた




『何？』




思ったより低い声が出てしまった




伊之助「お前は紋逸が好きなのか？」




…………




『え…？』




伊之助は無言で見つめる




さっきまでつまみ食いしていたから被り物は外したまま…狡い…




ううん、そんなことより




『好きって…分かってるの？』




伊之助「俺を馬鹿にしてんのか？」




伊之助が一歩近付いて言う




『私は…』




伊之助が好き…




伊之助「やっぱりそうなのか…？」




言わなきゃ…言わなきゃ…！




『私は…私が好きなのは…』




ポンッ…




『…!?』




また頭に戻ってきた感触…




それはさっきよりも雑で…でも温かい…




『伊之助…？』




ナデナデ…




伊之助「教えろよ…お前は…」




伊之助が頭を撫でる手を止める




伊之助「善逸が好きなのか…？」




『………！』フリフリ




私は首を振った




ちゃんと…言わなきゃ…




『私が好きなのは…』




伊之助を真っ直ぐ見つめる









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『伊之助…だよ…』

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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