【鬼滅の刃】大正☆ツンラブ★ストーリー 【嘴平伊之助】【時透無一郎】

弐拾弐ノ恋 【言わなきゃ分かんない】 ページ23

良かったね美緒




あっ…そういえば伊之助…




炭治郎「お待たせ〜！」




私は伊之助の方に向けた足を止めて振り返る




すると目の前に太刀が差し出される




炭治郎「ありがとう炭治郎！」




炭治郎「良いんだぞ！じゃあ組の人と打ち合うか…」




組の人…




美緒「了解！ほら善逸！」




善逸「ヒィィ！美緒ちゃん優しく〜!!」




美緒は善逸と端に歩いていった




炭治郎「俺たちも行くぞ」




「うん…」と返事するカナヲと炭治郎は反対側に…




ということは、私達は真ん中で打ち合い




『じゃあ伊之助、始める？』




伊之助は何も言わずに私の前に立った




『い…伊之助…？何か…怒ってる…？』




伊之助「ッ！」ビュン




『わぁあ！』




バチッ!!!




えぇぇぇぇ!!!?




何も言わずに突っ込んで来たんだけど!?




危ないでしょうよ！




バンッ！カンッ！




私達の太刀が打ち合う




いくら声をかけても応えてくれない…




私はちょっとの隙きを狙って伊之助の首元に太刀を当てた




お互いが息を切らす中、伊之助は「負けた…」と太刀をおろした




『伊之助、何か怒ってる？』




伊之助「別に…」




『怒ってるじゃん…！』




伊之助「怒ってねぇよ!!!」




『怒ってるじゃん!!!』




やっぱり怒ってるじゃん、何で？




伊之助「お前のせいだからな!!」




『私が何したっていうの!?言わなきゃ分かんないよ!!!』




伊之助の嫌な事なんてしないはずなのに…




伊之助「その髪だよ！」




『髪…？』




私が髪を触れば、勿論一つ結びをしている髪に触れる




一つ結び…？あぁ…そういう事…




『「似合わないからやめろ」って？』




伊之助「はぁ？」




『解けばいい？そしたら機嫌直るの？』




やばい…また口が…




伊之助「解かなくていい、けどやめろ!!」




『どういうこと!?「似合わない」っていえば良いじゃん!!別に暑いと思ってしただけだし、「可愛い」って言われる為にした訳じゃ無いし!!』




伊之助「此処ではするな!!」




『此処でしなきゃいつすんのよ!!!』




伊之助「俺の前でしろよ!!!」




『してるじゃん!!何なの!!?』




伊之助「だ〜か〜ら!!!」




伊之助は私に近付いてきて、被り物上に上げた




伊之助「俺の前だけで良いっつってんだよ…！」




…………




「だけ」………？




『えぇ!?///』




顔がみるみる赤くなるのが分かった

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