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お願いだからこちらに来ないでと何度も何度も願っているとセブルスが試験問題から顔を上げた。漆黒の瞳と蒼色が混ざって数秒、Aはこっちに来ちゃダメと漆黒に向かって必死に訴えた。けれど、セブルスは小首を傾げると再び試験問題に目を落とす。ああ、やはりどうにもならないのか。途方に暮れているとそんなAが気に食わなかったシリウスに首根っこを掴まれた。しかし、セブルスには気付いていないようだ。
「ちょ、シリウス、」
「まあ、俺はこんな試験、楽勝だと思ったね。少なくともO─優が取れないとおかしいだろ。」
「僕もさ。」
やめて、と言う声を完全に無視してシリウスは自慢げに言った。シリウスの言葉に頷いたジェームズはポケットからバタバタもがく金色のスニッチを取り出す。
「おいおいお前それどこで手に入れたんだ？」
「ちょいと失敬したのさ。」
ジェームズはスニッチを30センチほど逃してはパッと捕まえ、また離しては捕まえを繰り返した。その流石の反射神経をピーターが感服しきったように眺めている。そのまま5人は湖の端にあるブナの木陰で立ち止まり、身体を投げ出した。岸辺には女子のグループが足を水につけ涼んでいる。Aはそのグループの中にリリーの姿を見つるなり、ジェームズがここまで来た理由をなんとなく察した気がした。
「ねえ、リーマス、」
Aは本を読んでいるリーマスの傍に寄ると小声で話しかけた。
「.......どうしたの？」
リーマスは本から顔を上げAを見た。その顔が想像以上に真剣だったからか開いたままだった本を丁寧に閉じて。
「あの、もしも、もしもね？もしもジェームズとシリウスが歯止めが効かなくなって突っ走っちゃったとしたら.......その.......彼を守って欲しいの。どこかに連れて行くとかでもいいから。」
「彼を？」
リーマスはAの指差す方を見て言った。そこには潅木の茂みの暗がりで芝生に腰を下ろし試験問題用紙に没頭しているセブルスがいた。
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夢しずく - usagiさん» お返事ありがとうございます！いえいえ、この作品に最後まで付き合わない人が居ますか？いいえ居ません← もちろん読みにきますよ！それに4時間以上の価値があったのでお気になさらず。これからも頑張ってくださいね (2020年4月9日 16時) (
レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 夢しずくさん» 夢しずく様、はじめまして。そう言っていただけて凄く嬉しいです！それに、貴重な4時間をこの作品のために.......！本当にありがとうございます！是非、最後まで御付き合いよろしくお願い致します＊ (2020年4月9日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
夢しずく - はじめまして、こんにちは。とっても面白いお話です……！リーマスが可愛すぎてヤバいです！あなたの文才を分けてください……。 あ、面白かったので4時間くらいかけて最初から最後まで読みましたww 更新頑張ってください！！ (2020年4月9日 3時) (レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - いっちゃんさん» そんな！嬉しいです、ありがとうございます。是非、ボードの方で語りましょう。 (2020年4月8日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - usagiさん» 私もusagi様の物語がどれも文才で魅力がありすぎて素晴らしい作品だと思います。これからもusagi様とハリポタについて語りたいです。笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5135df06ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年3月26日 10時
