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火曜日の薬草学、水曜日の魔法薬学の試験を無事に乗り越えやって来た木曜日。今日は闇の魔術に対する防衛術、通称DADAの試験だった。
「あと5分！」
フリットウィックの声が大広間に響き渡る。Aは後ろから前に座るジェームズ、シリウス、リーマス、そしてピーターを見ていた。ジェームズは大欠伸をして髪を掻きむしり頭の後ろでぴんぴん突っ立っている髪をさらにくしゃくしゃにした。それからフリットウィックをちらりと見て、椅子に座ったまま振り返ると４列後ろに座るシリウスを見てニヤリとする。シリウスはそんなジェームズに親指を上げていた。椅子を反っくり返らせて２本脚で支えのんびりもたれかかるその姿はやはりどこからどう見てもハンサムで、そのすぐ後ろに座る女子が気を引き出そうな目で見ていたがシリウスはそれに気付きそうも無かった。
「自分の答案を見直すように！」
Aはフリットウィックの言葉に答案を見るふりをして、シリウスに熱烈な視線を送る女子の2個横に座るリーマスを見た。先生に言われた通り答えを読み返しながら羽の先で顎を掻き、そして顔を顰める。ピーターは不安げに爪を噛んで足の指で床を引っ掻いていた。
「はい、羽根ペンを置いて！」
フリットウィックの声で皆が一斉に羽根ペンを置く。Aも完璧に埋まった答案をもう一度眺めた後、大人しく羽根ペンを置いた。
「
百巻以上の羊皮紙が宙を飛んで、フリットウィックの伸ばした腕に飛び込んでいく。予想通り、その反動で小さな身体は吹っ飛んだ。仕方が無いので駆け寄ってその身体を助け起こす。
「ああ、ありがとう。.......さあ、皆さん出てよろしい！」
Aは後ろを振り返ると、大広間の出口のところで固まって自分のことを待っている4人の姿を見つけた。それから、その横を存在を消すように通り過ぎていくセブルスの姿も。
「待っててくれたの？」
「ああ、まあな。試験の出来はどうだった？」
「多分、大丈夫だと思うわ。午後からの実技が完璧なら言うことなしね。」
「さすがリーラ、余裕だね。」
シリウスの問いかけに答えたAをピーターが羨ましそうに言った。リーマスは試験問題用紙を見ながら復習をしているようで、あまり話に参加する気がないらしかった。
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夢しずく - usagiさん» お返事ありがとうございます！いえいえ、この作品に最後まで付き合わない人が居ますか？いいえ居ません← もちろん読みにきますよ！それに4時間以上の価値があったのでお気になさらず。これからも頑張ってくださいね (2020年4月9日 16時) (
レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 夢しずくさん» 夢しずく様、はじめまして。そう言っていただけて凄く嬉しいです！それに、貴重な4時間をこの作品のために.......！本当にありがとうございます！是非、最後まで御付き合いよろしくお願い致します＊ (2020年4月9日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
夢しずく - はじめまして、こんにちは。とっても面白いお話です……！リーマスが可愛すぎてヤバいです！あなたの文才を分けてください……。 あ、面白かったので4時間くらいかけて最初から最後まで読みましたww 更新頑張ってください！！ (2020年4月9日 3時) (レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - いっちゃんさん» そんな！嬉しいです、ありがとうございます。是非、ボードの方で語りましょう。 (2020年4月8日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - usagiさん» 私もusagi様の物語がどれも文才で魅力がありすぎて素晴らしい作品だと思います。これからもusagi様とハリポタについて語りたいです。笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5135df06ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年3月26日 10時
