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「違う、僕達は態とそういうフリをしてるんだ。そうしないとテーブルの下でトランプができないからね。」
「ジェームズ。」
「悪かったよリーラ、あれからちょっと考えたんだけど.......エバンズの前ではスニベルスに手を出さないようにしようと思うんだ。」
そういう事じゃないんだけど、と言う言葉が喉元までせり上がってきたがジェームズなりに一生懸命考えたという事が伝わってきたので何も言わずに頷いた。
「いやーここ数日のパッドフットを見せてやりたかったなー。」
「プロングズ！」
「パッドフットったら毎日のようにムーニーの髪を撫で回してたんだ。そう、まるでリーラを撫でる時みたいにさ。お陰でムーニーは睡眠不足みたいだよ。」
シリウスがジェームズの口を塞いだのをいいことにピーターが代わりにつらつらとここ数日のシリウスの様子を話してくれた。途端にシリウスの顔が赤くなり、そのままそっぽを向かれてしまった。
───可愛いヤツ。
「そういえばリーマスは.......」
「あいつは天文学とってないからな。今頃ぐっすり眠ってんじゃねえか？」
そうだった、とAはリーマスの時間割を思い出した。天文学は夜、こうやって皆で望遠鏡を覗き込んだりして勉強をする。勿論満月であろうと無かろうと月の観測は欠かせない。だからリーマスは天文学を敢えて避けていたのだ。一応授業を受ける気は無いか誘ってはみたものの、彼曰く満月だろうが三日月だろうが月は見る気にならないらしい。
「じゃあ僕達も戻りますか。」
「おいリーラ、仲直りの印に今日は撫でさせろよ。」
「えっ。」
先を行くジェームズを追いかけようとしたAの肩を掴んだシリウスの唇が弧を描いた。
「冗談でしょ、嫌よ、絶対に嫌。」
「じゃあ仕方ねえな？お前の代わりにムーニーを撫で回すとするか。あーあ、可哀想に。あいつやっと睡眠時間を確保できたのに.... 「分かりましたよ！なればいいんでしょ！猫に！」
''今日はリーラが部屋に来てくれるらしいぜ''なんて、楽しそうにジェームズに報告するシリウスを後ろから睨みつける。今すぐにでもベッドにダイブして寝たいのに！そんな叫びが届くはずも無く、Aは男子寮へと引き摺られたのだった。翌日の魔法史のテストが散々たる結果だった事は言うまでもない。
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夢しずく - usagiさん» お返事ありがとうございます！いえいえ、この作品に最後まで付き合わない人が居ますか？いいえ居ません← もちろん読みにきますよ！それに4時間以上の価値があったのでお気になさらず。これからも頑張ってくださいね (2020年4月9日 16時) (
レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 夢しずくさん» 夢しずく様、はじめまして。そう言っていただけて凄く嬉しいです！それに、貴重な4時間をこの作品のために.......！本当にありがとうございます！是非、最後まで御付き合いよろしくお願い致します＊ (2020年4月9日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
夢しずく - はじめまして、こんにちは。とっても面白いお話です……！リーマスが可愛すぎてヤバいです！あなたの文才を分けてください……。 あ、面白かったので4時間くらいかけて最初から最後まで読みましたww 更新頑張ってください！！ (2020年4月9日 3時) (レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - いっちゃんさん» そんな！嬉しいです、ありがとうございます。是非、ボードの方で語りましょう。 (2020年4月8日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - usagiさん» 私もusagi様の物語がどれも文才で魅力がありすぎて素晴らしい作品だと思います。これからもusagi様とハリポタについて語りたいです。笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5135df06ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年3月26日 10時
