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──昼
「はっ、息ができない、
それは本当なのかい？ハリー、」
「いい気味だな。」
午前中のAのスネイプに対する態度を
真剣に相談しているハリーの目の前で
腹を抱えて笑う
白髪混じりの鳶色の髪と
黒髪が映える端正な顔立ちの男
「僕は真剣に話してるんだ！このままいけば
Aはそのうち授業に出られなくなりそうだ…」
「大丈夫だよ、Aは
ダンブルドアの孫だからね」
「アイツもそこまで馬鹿じゃない、
ああ、いや馬鹿かもな。」
頭を抱えるハリーに対し
ケラケラと笑い続ける2人
Aはそんな2人の頭を持っていた本で叩いた
「なんで笑ってんのよ、
こっちは新学期早々罰則食らったの」
「まあまあ、落ち着けって
Aが罰則を食らうのは
今日に始まった話じゃないじゃないか＿」
「シリウス、それ以上言ったら
今度はこの本の角を頭に落とすわよ」
それは嫌だ、と顔を顰めたこの男は
シリウス・ブラック
ハリーの名付け親であり、
この学校の管理人でもある
とても整った顔立ちをしており
女子生徒からの人気も高い彼は
何故かスネイプの事を毛嫌いしている
「それで、罰則の内容は？」
深呼吸をして落ち着いたのか
シリウスの隣に座る男は
くたびれたような笑顔を浮かべた
この男はリーマス・ルーピン
''闇の魔術に対する防衛術''の先生である
のだが、とても親しみやすく
授業が分かりやすいので
こちらも生徒からの人気が高い
「''安らぎの水薬''について、羊皮紙、3枚
明日の夜までに仕上げてこいだってさ」
「さすがスネイプ、優しさの欠片もない」
ルーピンは肩を竦めると
ソファから立ち上がり
Aの前に屈んだ
そしてその大きく温かい手で
彼女の頭を撫でてやる
「君ならできるよ、今日の夜は
寝ないようについていてあげようか？」
「ああ、そうしてもらいところだけど
ここにずっとはいられないし…」
「ダンブルドアに頼んだらどうだ？
君の言うことなら聞くだろ」
呑気にクッキーを口に入れながら話すシリウス
もはや話す気力もなくなったのか呆れ顔のハリー
それいいね、と賛同するルーピン
「なんでもいいけど、シリウスもルーピン先生も
Aに甘すぎだよ、もうちょっと厳しくしなきゃ
このままじゃお先真っ暗だ…」
「ご心配ありがとう、ハリー
就職に困ったらシリウスのお嫁さんにでもなるわ」
私のその言葉に
紅茶を啜っていたルーピンは噎せ
シリウスは食べていたクッキーを
喉に詰まらせたようだった
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
