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「ロングボトム！またお前か。
グリフィンドール10点減点＿」
静かな地下牢にスネイプの
嬉々とした声が響き渡った
笑い転げるスリザリンに
溜息をこぼすグリフィンドール
そして今にも泣きそうな顔のネビル・ロングボトム
「また始まったわ、スネイプ先生のネビルいじめ」
「アイツも懲りないよな」
「全くだ、君もそう思うだろ？」
「……助けてハリー、ロン、ハーマイオニー、
私も人の事言えないの」
3人はその言葉を聞くなり
私の鍋の中を覗き込み
盛大なため息を漏らす
透明にならなければいけないはずの中身は
何故かドロドロと濁っており
見るも耐えない姿になっていた
これはまたグリフィンドールから減点されると
Aは先に心の中で皆に謝ることにした
「ほう、ミス・アローズ
これは一体どういうことかね。」
ああ、やっぱり来たと
上から降ってきた声に
Aは顔を顰める
隣からは勘弁してくれといった
3人の溜息が聞こえてきた
「…どこで間違えたんでしょうか、ね
あの、私、」
「こんな薬の調合も出来ないとは＿
お前は良くここに居られるな。
それとも……校長に泣き付いたのかね？」
Aはその言葉を聞くなり最低だ、と
冷ややかな視線を降らせる
スネイプを思い切り睨んだ
「それが教師に対する態度かね
良かろう、グリフィンドールもう10点減点。」
グリフィンドールから聞こえる大きな溜息
他寮から聞こえる哀れみの声
スリザリンからは、何故か特に何も聞こえなかった
スネイプはロン、ハリー、
そしてハーマイオニーにさえ
嫌味ったらしい長々としたコメントを付けた
そして自寮の生徒の元へと向かう
明らかに酷い出来の者もいるのに
それを咎めようとはせず罰則も与えない
「アイツ頭どうかしてるよ」
「目、見えてないんじゃない？」
随分と腹が立っていたAの声は
小声のロンに対してかなり大きく教室中に響き渡る
しまった、と思った時にはもう遅い
スネイプの眉が上がり突き刺すような
冷たい視線がこちらに向く
「ミス・アローズ、罰則だ＿
授業後教室に残りたまえ。」
ちっ、と舌打ちをすれば
その眉間の皺がさらに深くなる
Aは最近スネイプのそんな反応を見て
楽しむようになっていた
「A、君、そのうち席無くなっちゃうよ…」
バツの悪そうな顔をしながら小声で話すハリー
そんな彼にそうかもね、と
Aは肩を竦めた
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
