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──12月25日
「これどうするのよ......」
Aは誰もいない大広間のテーブルの上に
大量に重ねられたプレゼントを眺めていた
その全てが自分宛で、
箱の大きさは大小様々である
「ほう、これは誰からかね？」
後ろから伸びてきた黒い腕が
プレゼントを掴みあげる
Aはその声を聞くなり頬を緩めた
「皆からですよ、スネイプ先生」
一つ一つ送り主を確かめるように
見ていたスネイプは
思い出したようにローブの中に手を入れた
「これだけあるなら、
我輩からのプレゼントは＿＿」
「えっ、あるんですか？欲しいです！ください！」
目を輝かせて自分に手を差し出すその姿は
まさに子供そのもので、
そんなAの様子に
スネイプは思わず表情を緩めた
その顔を見た瞬間
驚いたようにAの目は見開かれ
ピタリ、と動きが止まった
「これだ。」
「.....？からかってます？何も見えませんけど.....」
「残念ながらこれは馬鹿には見えないものでな。」
そう言って、その血色の悪い
唇の端を意地悪く上げると
何も見えない、と
首を傾げるAの額に
思いっきりデコピンをする
「......痛いです！」
「知らん。」
その余裕な表情が、涼し気な顔が
何だかとても腹ただしい
ムカつく、と
自分を睨みつけたAに
スネイプは意地悪そうに笑うと
ローブの中から
青いリボンのかけられた
小さな小包を差し出した
「え、これって、」
「プレゼントだ。」
素っ気ないけれど、
伝わってきた不器用なその優しさに
Aは何故か鼓動が早くなるのを感じていた
スネイプへのクリスマスプレゼントは
と言っても、賄賂のようなものだが、
実はこっそり、部屋に届けてある
早く気付いてくれないかな、
喜んでくれるかな、と
そんな事を考えながら
Aは去っていく後ろ姿を見つめていた
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
