GUILTY 〜それでも愛してる〜＊岸優太＊

罪＊37 ページ37

最初は仕事してる彼女を見てるのが楽しかったんだけど、、




好きな人に触れられてるだけでも心地好いんだなって思ってたらいつの間にか寝落ちしてみたいで…




夢を見たって程じゃないけど漠然とした不安感に襲われて目を覚ますとAの姿がどこにもなくて




慌てて部屋の中を見渡して探していたら声をかけられ心底ほっとした




一緒に居るけど俺のモノじゃない。そんな事は分かっているはずなのにやっぱり失うのが怖いんだって気付かされる




この時間が永遠じゃない事も…




いつか彼女が旦那さんと答えを出す日が来ることも…



その答えを受け止められる自信がなくて



ここにアナタを閉じ込めてしまいたい



そんな事出来るわけもないから



「急に消えたりしないでよ。」


そう伝えるのが精一杯だった



『岸くんこそ…急に若い子に乗り換えたりしないでよ？』



笑いながら茶化されて抑えてた感情がグッと溢れ出る



「しねーよ。するわけないじゃん！」



俺の気も知らないでそんな事を言ってくるアナタは本当に残酷な人だね




『そんなのわかんないでしょ…』



「何でそんな事言えんの？俺がどんだけAの事好きかわかって言ってんの？」


『わかってる、、』



「わかってねーよ！」



『わかってるっ、、！』




「だったら別れて俺のもんになってよ。」




『き、、岸く…っ、、』



弾かれたように顔を上げた彼女の瞳が揺れている




「こんな時間が永遠に続かないってわかってる。だけどやっぱ俺諦めきれねぇわ…。何で俺10個も年下なんだよ。俺が先に出会えてたら…っ、、」




こんな事言うつもり無かったのに日に日に膨れ上がる気持ちはもう抑えが効かない





確実に困っているその顔を見るのが怖くて




「ごめん。仕事行って頭冷やしてくる。」


部屋を出た




タクシーを拾い乗り込むとふと、目に入った指先はまるで自分のじゃないみたいにツヤツヤと輝いていた




旦那の元になんか返したくねぇよ。



俺を利用してくれなんて優しいふりしてたけど本当はもう限界。



あっちが来ないつもりなら本当に俺が奪っちゃうよ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



作者の独り言


キンプリの出演番組を片っ端から録画する嫁を生理的に無理と旦那に言われた場合はどうしましょう…


ぼっちティアラーはちょっと弱ってるので更新率上がらずすみません(´；ω；｀)

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