GUILTY 〜それでも愛してる〜＊岸優太＊

罪＊16 ページ16

何気に振った話題で地雷を踏みかけて思わずむせた





(カッコイイ…そりゃカッコイイよな…)





自分で聞いといてその一言がグサリと刺さる





『なんかグループに入ってるんだよね？岸くん知ってる？同じくらいの年代だよね？？』





「い、、いや、あんまり詳しくないっすね…」




『そうなの？あの主題歌すごいいいから聞いてみ！私もどんなグループかは良く知らないけど(笑)』






(聞いてみるどころか歌ってるんすけど…)






俺らの曲を気に入ってくれたのは嬉しいけど生きた心地がしない





『まぁ、流石にアイドルのＣＤ買う歳じゃないから貸してはあげられないけど(笑)』




ＣＤ買ってジャケ写見られたら完全にアウトだ…





「そ…そんなに良いなら今度聞いてみます…じゃあ家着いたんで切りますね。Aさんもドラマに集中して下さい…」




『うん！じゃあまた明日ね♪』





電話を切って「はぁ〜〜っ」盛大な溜め息をつく





嘘をついてるのは後ろめたくて…




だけどやっぱりまだ言いたくない




ただの一人の男として俺を見て欲しいから…





だからもう少しだけ俺のワガママを通させて






明日は午後からの収録があるけど夜には終わるはずだから一応、余裕を持って遅めの時間で待ち合わせの連絡をした






場所は駅じゃなくて少し離れたカップルが待ち合わせ場所に使う有名なとこ






Aさんにとってはそうじゃないかもしれないけど俺にとってはデートだし…






明日はちゃんと俺がエスコートしなきゃ…

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