GUILTY 〜それでも愛してる〜＊岸優太＊

罪＊13 ページ13

何が起こったのか自分でも一瞬わからなくて






気付けば君の胸の中に閉じ込められていた





痛いくらいの力で抱きしめられて






「また会ってくれますか…？」





なんて、、、





そんな切ない声で聞かないでよ…





わかってる、もう会う理由が無いのに





また次の約束をするって事はどうゆうことか





それを願う、君が私に向けてくれているであろう気持ちも…







『岸くん…あの、私ね…』





顔を見て話したくて腕の中で身じろぎすれば






「わかってる…わかってるから。」





それ以上は言わせてもらえなくてさらに強い力で抱きしめられる





心臓が早鐘のように鳴り響いている





君の鼓動なのか自分のなのかもわからなくて苦しくてどうにかなりそう






頭の片隅でダメだってわかってるのにその腕に、鼓動に、声に、、抗えない






YESと言ったら君はどんな顔を見せてくれるの…？







その背中にそっと腕を回してぎゅっと抱き返す








一瞬、ビクッと肩が揺れて抱きしめられる力が緩みやっと君の顔が見れた







『うん…。いいよ。私もまた次も会いたい…。』






私の返事を不安そうに聞いていたのに





「あー！！良かった！！」





途端に破顔するようにクシャッと笑った君(笑)







君のその笑顔が見れるなら罪を犯して堕ちて行くのも怖くない






あの日の君の笑顔はまだ私の心から消えてはくれないよ…

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