GUILTY 〜それでも愛してる〜＊岸優太＊

罪＊11 ページ11

「もうちょいこのままじゃ…ダメ？」




初めて会った時から子犬みたいに無邪気でひたすら可愛くて、、そんな岸くんが見せる男の顔にどうしていいか分からなくなる





(そんな顔、ズルい…)





『あ、、あの、岸くん…私っ…』




結婚してるよ。そう言おうとしたら不意に掴んだ手を解かれた





「すんません…。困るっすよね…」






『あ、う、、うん。もう！こんな年上、揶揄っても仕方ないでしょ！！』






離された手が…熱くてどうしたらいいかわからなくてバシバシと岸くんの肩を叩いた





「痛いっ…痛いって(笑)年上年上って言いますけどAさん幾つなんですか？」





『それ聞くの！？』






「今更隠すこと無いっしょ？(笑)」




急にニコニコと人好きのする笑顔を向けられれば答えない方が往生際が悪い気がして…




『、、、プラス10。』





「…へ？」





『だから！！岸くんプラス10歳!!何回も言わせないで(泣)』





「マジっすか？年上だとは思ったけど二十代だと思った…」





『いいよ。そうゆうの。幾つに見えても私の年齢は変わんないんだから。……もうアリって言えないでしょ？』





「全然アリっすよ。そこは変わんない。」




『うふふ、ありがとう。本当に岸くん優しいね』




「そんな事ないっすよ…。」




ってぶっきらぼうに言い放つ岸くんはさっきまでの男を全然感じさせないいつもの彼に戻っていた




本当の君の顔はどっちなの…？

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