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密なる純愛3(弟者)※ ページ39

「あ、うん。つい最近読み始めたんだけど・・・」

「本当に?!私この作者さん凄く好きで、他の作品もオススメ!中でもオススメなのが・・・あ、ちょっと待ってて。この作者さん似たような表紙で出版するから・・・これこれ」

そう言って彼女は卓上机の上に本を置いてからスマホで検索した画像を俺に見せるように、さらに俺の傍へと座り直した。あと数センチでお互いの身体が触れそうなくらい近くに彼女が居るという事と、彼女と喋れる嬉しさからその時の俺は完璧に油断していた。


ふと彼女の髪から香るシャンプーの香りと
それに合わさった彼女自身の匂い
間近ではにかんだ彼女の笑顔
その全てが俺の理性を飛ばすには充分過ぎた





気が付いたら俺は彼女の両手首を掴み、彼女を床へと押し倒していた。彼女の細い手首を頭上に押し付けた衝撃で彼女の手からスマホが零れ落ち、フローリングに滑り落ちる。


「お、弟者・・・君?」

一瞬の出来事に状況が飲み込めない彼女が俺を下から見上げながら俺の名を口にする。


嗚呼、お願いだからそんな顔で俺を見ないでくれ
もう引き返せない
もう止められない
君が欲しくて、堪らないんだ


「俺、Aちゃんの事が好きなんだ。初めて会ったあの日からずっと・・・」


そう呟きながら押し付けた手首を一つにまとめて片手で押さえ付け、空いたもう片方の手で彼女の頬にそっと触れてみた。男の俺とは違う柔らかい肌、そしてずっと想い続けていた彼女の温もりが掌から全身に伝わる。


「ごめん、でももう我慢出来ないんだ。兄者ばっかりズルイよ・・・」


そう呟いて、俺はそっと彼女の唇に深く口付けた。俺の口付けでようやく我に返った彼女が、慌てて俺を退けようと自身の腕に力を込めて全身でもがくが、男の俺の力で手首を組み敷かれ、さらには身体を重ねている為動けない。口付けたまま頬に置いていた手を首から胸へと移動させ、彼女のブラウスのボタンを外していく。露わになった彼女の腰を撫でて身体に刺激を与えれば、快楽から固く閉じていた彼女の唇から甘い声が漏れた。その隙を逃さず彼女の口内に舌を入れ、彼女の舌を絡めて味わう。強張った彼女の身体の力が徐々に抜けてゆき、暫く口内を味わった後名残惜しく離した互いの唇から透明の糸が引かれた。




【NEXT】

密なる純愛4(弟者)※→←密なる純愛2(弟者)※



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設定タグ:2BRO. , 兄者弟者 , おついち   
作品ジャンル:恋愛
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アルバ - コメント有難うございます!殆ど自己満足みたいな文章で申し訳ない感じですが、そう言って頂けると嬉しいです!また温かいお言葉有難うございます( ´ ▽ ` )毎日猛暑ですが、ななしのゴンベイさんもお体に気を付けて下さいませ。 (2018年7月18日 23時) (レス) id: 5ec2af47b2 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのゴンベイ(プロフ) - 確りとした世界観と、読みごたえある文章に惚れ込みました。日々の癒しとして、これからも愛読させていただきます。日差しが厳しくなって参りましたが、お体には気をつけて執筆活動を楽しんでください。 (2018年7月18日 5時) (レス) id: 5d365d193a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルバ | 作成日時:2018年6月19日 12時

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