幸福論2(弟者) ページ3
俺の言葉に、ん?と首を傾げる彼女だったが、構わず俺は胡座をかいた脚の間を指差した。
「俺の場合は背中じゃなくてここが良いんだけどな」
俺の言葉に少し驚いた様子の彼女。肩へと回していた両腕が少し緩んだのを見逃さず彼女の両腕を優しく取り、そのまま両腕を引っ張って彼女を自分の脚の間に座らせた。そして彼女を包み込む様に後ろからそっと抱きしめた。
緊張しながらも大人しく俺の腕の中に居る彼女
彼女の全てが愛おしく
嗚呼、幸せはきっとこう言う事なんだと
彼女の温もりを感じながら、想う
「Aから抱きついてくれるのも嬉しいんだけど、今はこうしてあげたいんだ」
そう呟く俺に彼女は少し身動ぎながら反抗の言葉を述べる。
「私は少し恥ずかしい・・・かな」
あ、耳まで赤くなってる。そんな反応を見せられたら俺だって我慢出来ないんだけど。
「そう?じゃあ、もっと良い充電方法があるよ」
そう言って俺は彼女の顎に手を置き、優しく彼女の顔をこちらへと向かせた。俺の行動にこれから起きるであろう事を察知したのかやっぱり恥ずかしいんだけどと、視線を明後日の方向へ向けながらも首を背けることなく答える彼女。
「充電、したいんだろ?」
そんな彼女に笑いながら俺は静かに彼女に口付けた。
【END】
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アルバ - コメント有難うございます!殆ど自己満足みたいな文章で申し訳ない感じですが、そう言って頂けると嬉しいです!また温かいお言葉有難うございます( ´ ▽ ` )毎日猛暑ですが、ななしのゴンベイさんもお体に気を付けて下さいませ。 (2018年7月18日 23時) (レス) id: 5ec2af47b2 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのゴンベイ(プロフ) - 確りとした世界観と、読みごたえある文章に惚れ込みました。日々の癒しとして、これからも愛読させていただきます。日差しが厳しくなって参りましたが、お体には気をつけて執筆活動を楽しんでください。 (2018年7月18日 5時) (レス) id: 5d365d193a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルバ | 作成日時:2018年6月19日 12時