特別なモ2(弟者)※ ページ17
「んー、合う合わないは確かにあるけどでも私はこれがお気に入りなの。ちゃんと好きな理由もあるのよ?」
彼女の予想外の返答に一瞬考えてみたものの、その理由が俺にはさっぱり見当がつかない。
「実はカッコいいのが好きとか?」
思い付いた答えを告げてみるものの彼女は笑って違うよと言った。
「ゲーム好きの弟者らしいプレゼントってのもあるけど、お互いの名前が何だが胸に刻まれてるみたいで離れていても繋がってる感じがして好きなの」
それにねと、彼女は少し照れた様な表情で続けて俺の首に掛かるドッグタグに触れた。
「何でも“初めて”って思い出深くない?」
その言葉に何となく別の考えが浮かび、俺も赤面する。
彼女の“初めて”を手に入れて
お互いの熱を重ねていく
彼女の“特別”になる為に
「“初めて”は特別だよな」
羞恥を誤魔化す様にそう呟いて俺はドッグタグにキスをした。
「ネックレスにキスするの?」
そんな俺の行動に少し不満気味に呟いた彼女だったが、直ぐに失言だと気付き慌てて自分の手で口を塞いだ。そんな彼女が愛おしく俺は笑いながら彼女の口を塞いでいる手の甲にキスをし、耳元で呟いた。
「何処にキスして欲しかったの?」
「・・・バカ」
俺の言葉に赤面する彼女に俺はごめんごめんと謝り、そっと頬にキスをした。
「ちゃんとAの身体に余すとこなくキスしてやるよ」
ただしキスだけでは収まらないけどと続ける俺に彼女はもう一度バカと呟き、俺のドッグタグにキスをした。
【END】
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アルバ - コメント有難うございます!殆ど自己満足みたいな文章で申し訳ない感じですが、そう言って頂けると嬉しいです!また温かいお言葉有難うございます( ´ ▽ ` )毎日猛暑ですが、ななしのゴンベイさんもお体に気を付けて下さいませ。 (2018年7月18日 23時) (レス) id: 5ec2af47b2 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのゴンベイ(プロフ) - 確りとした世界観と、読みごたえある文章に惚れ込みました。日々の癒しとして、これからも愛読させていただきます。日差しが厳しくなって参りましたが、お体には気をつけて執筆活動を楽しんでください。 (2018年7月18日 5時) (レス) id: 5d365d193a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルバ | 作成日時:2018年6月19日 12時