呼応2(おついち) ページ15
「A」
私の名を呼ぶ彼が愛おしそうに私の頬を撫でる。あの日以来、彼の熱を感じる時はいつも私の視界は奪われていた。熱を感じる度私に触れる彼の手は優しく、身体中に甘いキスの雨を降らしてくれる。定期的に付けられる赤い痕はまるで何者にも私を触れさせない様にいくつもの場所に咲いていた。そして弟者達と話した日は特に長い時間をかけて深く愛された。
そんな事をしなくても
変わらず貴方の事を愛しているのに
それでも貴方は
私の身体に愛を刻む
「愛してるよA。僕だけを見ていて」
身体の熱が冷める前、彼は懇願する様に私を抱きしめながら何度も耳元で愛を囁く。
「私も愛してますよ、おついちさん」
見えない瞳で目の前に居る彼の頬に両手で触れ、私は静かに微笑んだ。
日々、貴方の熱を覚える私の身体は
翡翠の両瞳にどう映っているのでしょうか
例え快楽に溺れ行く姿が滑稽に見えていたとしても
それでも貴方が望む限り
貴方の気が済むまで愛されましょう
狂おしい程に貴方に愛されていたいから
【END】
221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルバ - コメント有難うございます!殆ど自己満足みたいな文章で申し訳ない感じですが、そう言って頂けると嬉しいです!また温かいお言葉有難うございます( ´ ▽ ` )毎日猛暑ですが、ななしのゴンベイさんもお体に気を付けて下さいませ。 (2018年7月18日 23時) (レス) id: 5ec2af47b2 (このIDを非表示/違反報告)
ななしのゴンベイ(プロフ) - 確りとした世界観と、読みごたえある文章に惚れ込みました。日々の癒しとして、これからも愛読させていただきます。日差しが厳しくなって参りましたが、お体には気をつけて執筆活動を楽しんでください。 (2018年7月18日 5時) (レス) id: 5d365d193a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルバ | 作成日時:2018年6月19日 12時