ryota's time ページ22
涼太サイド
最近 ツアーリハばかりで 、
Aが寝てる間に帰ってきたり
仕事に行ったりする生活が続いている 。
今日も帰りが遅くなりそうな予感 。
一応 朝置き手紙に 遅くなるかもって言ったし
もう休憩も終わるからAに連絡も出来ずじまい 。
『 はぁ〜 、』
龍友『 なんやため息なんかついて 。』
『 いや 、何でもないっす 、』
龍友『 あんま我慢させたらあかんで 。』
見抜いてるよこの人 。怖ぇ 。
『 ん〜〜 早く帰りたい 。』
しばらくしてポケットの中に入れっぱなしだった携帯が
ブーブーと着信を知らせる 。
丁度何も無かったから すいませんと一言 言って
ディスプレイを見ると Aの名前が 。
『 もしもし？A？ 』
「 りょ 、りょーたくんっ 、ぐすっ ... 」
『 え？どうしたん 、何かあった？ 』
「 ごめん っ 、忙しいよね 、もう切るね 。」
『 ちょっとまって 、もう仕事終わるから 。
家でちゃんと待っとってよ 。』
と伝えて電話を切る 。
泣いているAの事が気になって集中できない 。
深夜 12時に やっと終わってダッシュで家に帰る 。
『 ただいま 。A？おる？ 』
リビングのドアを開けると 、
ソファーに体育座りをしているA 。
『 A 、ただいま 。』
「 りょーたくんっ 、ごめんね 、、」
『 俺の方こそ 、なかなか連絡できんくてごめん 。』
「 お仕事中なのに 、でんわ するなんて 」
『 いいよそんなん 。
Aが 我慢せんと電話してきてくれたの 嬉しかった 。』
ぎゅっとしがみつきながら 謝ってくるAの姿が
俺の心を痛ませる 。
『 A 、今日みたいに
24時間 いつでも連絡してくれていいから 。
その代わり 、俺もちゃんと連絡する。』
「 それ 、涼太くんの迷惑になる ... 」
どこまでも優しい俺のA 。
寂しがり屋のくせに 強がっちゃうんだよなぁ 。
『 そんなん気にせんでええの 。
俺のおらん所で泣かれる方が困るわ 。
だから 、約束 ちゃんと守ってや？ 』
「 ん 、ありがとう涼太くん 。だいすき 。」
『 俺もAだいすきやで 。』
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作者名：りぼん | 作成日時：2017年5月4日 20時
