戦いの女神、怪奇現象を多分解き明かす！

その２２　イカスミは目をkillする。知らんけど。　　by林 ページ23

ー数分後ー



私達は池で釣りをしている。

皆、結構釣れているようだ。私の右側にいる、某海藻以外は。

「なかなかつれないな〜」

『そう？こっちは釣れすぎて困るくらいだけど。……外巣、エサをつけていないとかいうことは無いよね？』

「まさかそんな〜ってつけ忘れていた！」

このワカメは案外おっちょこちょいなようである。



私の左側に座っているかぐやの釣り竿に、何かがかかったようだ！

数秒間の格闘の末、なんとか釣り上げることができた。

「カオスな水草が釣れた。こんな変なの、見た事ある？」

『さあ……。』

かぐやが釣った水生植物は確かにカオスな見た目をしている。

目玉のようなものが全体についていて……って気色悪っ！

D組の生徒が変な水生生物を片付けてくれた。

ちなみに、A組がエサを作りB組とC組が釣りをしてD組とE組が釣れた生物の駆除をしているのである。

D、E組じゃなくて本当によかった。だって面倒そうだもん！


＊＊＊


「何かかかった！」

やっと外巣の釣り竿にも獲物がかかったようだ。

「外巣、頑張れ！」

咲紗さんの応援のおかげもあり、外巣はイカを釣ることができた。

……イカ墨で外巣は真っ黒になった。

「目がー！！目がー！！！」

外巣の目がお亡くなりになった。ご愁傷さまです。

これは、ワカメにイカ墨をトッピングした感じだね。

「誰か、はやく墨を拭いてー！！」

外巣が叫ぶ。

そんな彼を可哀そうに思ったのか、咲紗さんが外巣についたイカ墨を拭いてあげた。

「え！？もしかして？」

外巣は何か勘違いをしているようだ。

咲紗さんは優しくてカオスなだけで、お前に特別な好意を抱いている訳じゃない。

「……そんなわけあるかー！！」

ほら、この通り怒られている。


＊＊＊


「大物がかかった！」

華恋が数分間の末に釣り上げたものは……。

「ウッホォォォォォォォォォォォ！！！」

硫黄アンモニア塩素チキンツルーンゴrrrrrrrrrリラだった！！何故？

そういえば、さっき吾琥叙は椿に「押すなよ！絶対に押すなよ！ウホッ！」って言ってたけど容赦なく押されていたような……。

「こういう時はキャッチ・アンド・リリースだ！」

華恋がそう言って吾琥叙を蹴った。

吾琥叙はバランスを崩して池に落ちてしまった。

「ウッホォォォォォォォォォ……。」

吾琥叙は親指を立てながら池に沈んでいった。

そういう日もあるさ！

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