【◇】年下はお断りです

年下38 ページ39

御幸





「あ、もちろん2人で」





そう笑って付け足すとえ…と目を見開いて驚いてる先輩。



……あ、これダメなパターンかも





ややあって案の定申し訳なさそうに「……ごめん」と言った先輩。







「大丈夫ですよ」






「どうせ断られると思ってましたし」と嘘をついて笑う。





今まで祭りは誘われたことしか無くて、誘った事は一度もなかった。

だからという訳じゃないけど本当はかなり自信があった。






「誰と約束してるんですか？」







感情を悟られまいと貰ったドリンクを飲みながら視線を逸らして聞く。






「……小湊」






……なるほどね





「教える代わりに一緒に行こって言われて」とちょっと困ったように笑う先輩。





……やっぱ亮さんも先輩のこと好きなんだ。



何となくそんな気はしてたけど、本人に聞いてもきっと認めてくれなさそうだから言ってなかった。







「……まあ楽しんで来て下さい」

「うん…ごめ…」








まだ喋っている先輩の口を塞ぎ「なんか自分が酷く惨めなんで謝んないでください」と笑う。









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大丈夫です、乱入するつもりなんで。






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