東卍の白豹Part2

94話:変わり始めるチーム ページ49

.



現役時時代を思い起こさせる
顔と声をして言った


真一郎「オマエら、勝手に暴走すんじゃねぇぞ
もうオレがオマエらに何か命令出来るような
立場じゃねぇのはわかってる
けどな、ずっと雪を見てきたオマエらなら
少し考えたらわかるだろ
“お礼参り”だとか、そんなのは望んでねぇって

まぁもしも雪が望むか許可をくれるなら
思いっきり暴れてやれ
今、初代黒龍を動かす力持ってんのは雪だ」



その言葉で大人しくなった初代のメンバー達は
それぞれが雪に声をかけてから帰って行った







その夜の事だった
事情聴取等のゴタゴタがやっと片付いて
真一郎はマイキーを連れて自らの店に行った


雪が血を流し、倒れた光景がフラッシュバックした
それを振り払う様に前を向くと
マイキーをあるバイクの前にまで連れて行った



マイキーは目を見開いて言う



万次郎「シンイチロー、これって...」

真一郎「オマエの誕生日プレゼントにする予定だった
CB250T(バブ)、雪はオレだけじゃなく
コイツも守ろうとしてくれたんだ」

万次郎「...っ」



真一郎「...少し早いけどやるよ
コイツと駆けて来い
総長が湿気たツラしてたら格好がつかねぇだろ？
気分転換してこいよ」

万次郎「シンイチロー...」




マイキーはバイクの鍵をギュッと握った
そして電話を出すと、“招集”をかけた

バブを店の外に出すとソレに乗っていつもの場所へ向かった






武蔵神社につくと

ドラケン、三ツ谷、パーちんが既に集まっていた



龍宮寺「急に招集なんてどうした？マイキー」

三ツ谷「後は特攻隊メンバーだけだな」

林田「珍しいな、雪ならいつも早く来るだろ？」



万次郎「ユキ達は来ねぇよ」

全「は？」





マイキーは、雪達の話をした

何があったか

そして今、雪がどんな状態か



話をしていく内に、皆の顔が怒りで染まった






龍宮寺「頭殴られて意識不明って...
なんで早く言わなかった！？オレら仲間だろ！！」

三ツ谷「場地も一虎も何してんだよ！！
雪、死ぬかもしれなかったんだろ！？」

林田「1人1人がみんなの為に命が張れるチームに
したかったんだろ！？どうしてだよ！！」





マイキーは“黒い”瞳で仲間を見つめ、言う



万次郎「なぁ、“強い”だけじゃだめだろ？
目標を、なりてぇチームを変えよう」

龍宮寺「マイキー？」




マイキーは口を開き、平坦に言う






東卍を日本一デケェチームにする＿＿＿＿

作者から→←93話:見舞い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す