東卍の白豹Part2

77話:逃げてきた理由3 ページ31

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いい返答が帰ってこなくて
少し眉を下げる雪



『ダメ？店のお手伝いもするし
炊事も掃除もするからサ...
真一郎君ってば、バイクのコトばっかでご飯とか掃除とか
他の事疎かにするでしょう？』

真一郎「ごもっともです...
ダメって訳じゃねぇけどワカは許可したのか？」

『その兄さんから逃げてきたの
明日の昼間まで避難させて』




真一郎「逃げてきた...？
ケンカでもしたか？」


『いいや？真一郎君も兄さんの酒癖悪いのは知ってるでしょ
今日、元煌道連合のメンバーで集まって呑むンだってサ』

真一郎「ああ...そういう事か」





雪は心底呆れたように言う


『兄さん酔っ払うと串をサーベルに見立てて
タイガー·ジェット·シン絡みしてくるし...
きっもちわるいメロディーで私の名前呼んでダル絡み！
この前なんて新宿で呑んでた筈なのに
気付いたら八王子駅居たし！
極めつけはホームの黄色い点字ブロックの線の上に
線からはみ出ないように寝てた！！
回収しに行った私が恥ずかしかったワ！！
酔っ払った兄さん程面倒くさいモノはない！！
兄さんの事は煌道連合の人達に任せる、私は関係ない！』




「特攻隊長、妹にボロクソ言われてんじゃん...」

真一郎「ワカが女と長続きしないの
これが理由なんじゃね？」

「それ、彼女いない歴イコール年齢の真一郎さんが
言えることっスか？」

真一郎「うるせぇ！！オレはまだ本気出してないだけ！！
今は店のことがあるし弟や妹の事があるから＿＿＿」

「はい、その内アラサーになって生涯独身で終わるヤツ」

「下の弟妹に頑張って貰わねぇと
佐野家この代で途絶えちまいますよ？」

真一郎「オマエらひどくね！？
いいぜ！25なるまでに彼女作っから！！」





それを聞いていた雪は自嘲するように笑った


『(あと最長2年、か...短いのか長いのか...
私の初恋終わるカウントダウン始まっちゃったナ)』

「(あ、雪が諦めモードに入ってる！？
自分が彼女になるって言えよ！！絶対お似合いだって！！)」



隊員だった1人が雪の考えを察して
脳内が煩くなった





すると雪は荷物を持って2階に行こうとした


『じゃ、そうゆーコトで一晩匿って貰うからネ、真一郎君
夜食べたい物あったら早く言ってヨ
買い出し行ってくっから』



ヒラヒラと手を振りながら雪が出ていった




「真一郎さん、くれぐれも未成年インコーで
捕まんないで下さいよ？」

真一郎「はあぁ！？オレを何だと思ってんの！？」

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