東卍の白豹Part2

74話:泣き虫な人2 ページ27

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相変わらずグズグズと泣き続ける真一郎に
雪はどうしたらいいかわからなくなり
ただ頭や背中を撫でてやった

ちなみに引き剥がそうとしたら
余計に腕に力を入れられて抜け出せなくなった




『あぁもう、どうすりゃいいの...？』


半ば呆れの境地に入った所で＿＿＿＿




春千夜「真兄？と、雪...？」

『春千夜？』




雪にはマイキー、場地の他にも幼馴染が1人居た

そのもう1人が今目の前にいる明司...いや、三途春千夜だ


春千夜は雪を見て目を見開いて近寄ってきた
そうして雪の存在を確認するかのように
頬を両手でペタペタ触ってきた




春千夜「雪...生きてる、よな？
髪、短いし白い、バイク乗ってる...不良になってる...」


『は？生きてるって...そりゃ見ればわかるでしょ
ってか春千夜まで今更そんなこと...』

春千夜「でも、でも...ｯ確かにオレ＿＿＿
いやオレじゃなく場地が...っ」



『...なンか春千夜も可笑しいよ？
真一郎君といい、2人共どうしたの？』




様子の可笑しい幼馴染に雪は訝しげな顔をする
2人して悪い夢でも見たのだろうか？




春千夜「真兄？そうだ、オレ真兄に話があって...」

真一郎「...春千夜？」



そこでやっと真一郎が顔を上げて雪から離れた

雪は、2人だけの話があるのだと察して
バイクに乗り帰った





『(男の子って...一定の期間で情緒不安定になる時
あるの？)』


なんて思いながら家に向かった












.











その後、真一郎と春千夜が話をしていた



春千夜「真兄！オレ、おかしくなっちまったのかな？
記憶が、2つあるんだ」

真一郎「記憶が2つ？」




春千夜は言った




春千夜「オレついさっきまで＿＿の葬式に出てた
＿＿＿死んで、＿＿川に身ぃ投げて

なのに気付いたら家にいて
新しい過去の記憶ができてた...


＿＿＿だった筈の真兄はバイク屋になってるし
マイキーは東京卍會って自分のチーム作って
暴走族のリーダーやってるし
雪も特攻隊長になってる
もうワケわかんなくて...」






そんな春千夜に真一郎は“ある事”を話した

春千夜は真一郎の話を真剣に聞いて納得をした



そこで真一郎は春千夜に聞く





真一郎「なんで雪が生きてるとか確認してたんだ？」



春千夜「雪は...＿＿が死んだ次の日に
場地の目の前で川に身ぃ投げて死んだんだ
＿＿の葬式の次の日が雪の葬式だった
＿＿の後を追ったんだ、馬鹿だよな」


真一郎「！！」

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