【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界へ飛ばされたようです《2》 (ページ20)

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68話ページ20

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「いらっしゃぁい、ペンギンちゃん♡」

「お昼ぶりですね。Привет(こんにちは)、監督生さん」

「ﾋｷﾞｬｯｯｯｯｺﾝﾇﾂﾜ…………」

お昼に誘われた通り、私はモストロ・ラウンジに顔を出していた。入店すると、早くもお客さんがチラホラと座っている。

「バイトなのですか？」

「ﾋｬｯﾋｬｲ………」

「ふふ。そんなに緊張しなくても佳(い)いですよ？お友達なのですから」

「ｧﾟ」

給仕服を着ている監督生さんは配膳用のトレーを持って固まっている。イデアくんもここまで片言にならないと云うのに。

「Aさん、ではこちらの席へどうぞ」

「Спасибо(ありがとうございます)、ジェイドくん」

「あっジェイドずりぃ！！」

ジェイドくんが手を差し伸べ、席までエスコートしてくれた。

「これがメニューね。じゃあオレ持ってくる～！」

「よろしくお願いします」

新メニューを持ってくるべく、フロイドくんはスキップしながら厨房の方へと行ってしまった。

そして、私の隣にぴっとりと密着していつもより距離が近いジェイドくん。

「お仕事には戻らなくて佳(い)いのですか？」

「ええ、本日は働き手が足りているので。…僕らしくない、と思っているのでしょう？」

ジェイドくんは意味ありげににっこりと笑う。細められた左目が三日月の様だ。

「……珍しい、とは思っていますね」

「普段はフロイドに占領されてしまっているので。本日ぐらいは僕も甘えさせてください」

「構いませんよ」

そう言うと、嬉しそうにはにかんだ。
兄弟揃って可愛らしいウツボだ。帰った時に飼いたいリストにウツボも入れよう。

「Aさん、こんにちは。………ジェイド、離れなさい」

「Привет(こんにちは)、アズールくん。ジェイドくんはこのままで結構ですよ」

VIPルームから出てきたアズールくんが私に気付くと共に、隣にいるジェイドくんに睨んだ。

「Aさん、アズールがイジメてきます。怖いです、しくしく」

「おやおや」

「嘘泣きをするなッ！どさくさに紛れて抱き着くな！！…全く、もう……」

可愛らしいなぁ。

「あﾞーーーっっ！！ジェイド離れろよ！！」

「嫌です、今日ばかりは譲ってください。」

「じゃあオレはこっち行くから」

「フロイド！！！」