４５話 兄さんの頼みごとは… ページ47
ある日、
「Aー！お前
沢田の家を知ってるだろう？
あいつにこれを届けてくれ！」
そう言った了平兄さんの手には
初心者向けのボクシングの本が握られていた。
やっぱり沢田の入部はあきらめてないんだ…。
「別にいいけど
………勝手に部屋に入らないでくれない？」
家が隣だから、兄さんはよく
２階の窓から私の部屋のテラスに
飛び移って入ってくるのだ。
兄さんは「この方が早い！」というが、
過去に着替えの途中に
入ってきたこともあるから
私としては玄関から入ってほしい、切実に。
今だって制服から部屋着に
着替えようと思ってたんだけど…。
「む！何故だ？」
バカか？お前はバカか？
いや………そういえば、バカだったな…。
「いちおう私は思春期の少女なんだけど…。
兄さんって本当に女の気持ちわかんないね」
日ごろから女性にはマメにって
口が酸っぱくなるほど言ってるのに…。
私の教えが実を結ぶのは、いつになることやら。
「うむ…そういえば、Aは
何故学校では口調を変えているのだ？」
いきなり話題変えたな、オイ(゜□゜;)
自分に都合の悪い話しは耳を通り過ぎるのか…。
「やっぱり生徒会長だから
親しみの持てる話し方の方がいいからね」
本当はケンカで負けなしの怪力女です！
………なんて言ったら、どう思われることか…。
「なるほど…(少しキツいところもあるが
情に厚くて生真面目な今のままでも
Aは極限に会長らしいと思うが…)
それは沢田たちにも話さないつもりか？」
「いや、いつかは話すつもりだけど…
真実を知ったときのみんなのリアクションが
楽しみだから今は内緒」
そう笑って見せたけど、本当は──…
真実を知った沢田たちに
普段の私と闇モードの私の
片方、あるいは両方を
否定されるのが怖いのかもしれない…。
彼らがそんな人じゃないとは思ってる。
でも──……
正体を明かせるまで
もう少しだけ時間がほしい…！
まあ…とは言っても、
私が闇姫だって知ったら沢田はいつもみたいに
白目でオーバーにツッコむのかな？
それとも、それ以上の反応をしてくれるかな？
そう考えると不安と同じくらいに
ワクワクもしてきた！
だから──……
バレるか、自分から明かしたくなるまで
成り行きに任せて隠し通してみせる！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキーポイズンクッキング ←何がラッキー！？Σ(=□=;)ｂｙツナ
溶解さくらもち☆ さあ、今こそ扉を飛び出そう！
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トリップしたいお年頃の腐女子♪ - この夢小説面白いです！これって京子の成り代わり的な感じですか？まだ見てる途中なので間違ってたらすみません(´Д` ) (2014年4月26日 22時) (
レス) id: ff0ceaa11e (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 空町琥珀さん» ありがとうございますっ！！ (2013年8月11日 22時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
空町琥珀(プロフ) - とても面白いです!!応援してます♪( ´▽｀)頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年8月11日 22時) (レス) id: 178bc3e2ab (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - ユキジュニアさん» それは嬉しいですっ♪お名前までなんだかテレちゃいますね…/// (2013年8月3日 0時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
ユキジュニア - 亜紀野ユキ先生!大好きです(^o^)毎回ドキドキしちゃってます(--;) (2013年7月31日 7時) (レス) id: 681eb4a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2012年12月27日 14時
