【REBORN！】生徒会長は並盛最強の女！？

２３話　あのお姉さんは… ページ25

Aside



「おはよう沢田君」


「おはよーAちゃん！

　(朝からついてるっ)」


前方を歩く沢田を発見し私が挨拶をすると

彼はいつも通りの笑顔で返してくれた。


相変わらずその小動物みたいな

表情は和むなぁ。


「突然だけど…

　沢田君はおにぎりの具で何が一番好き？」


「え…そーだなぁ…やっぱりシャケかな？」


へー…そーなんだ。

まあ、朝のうちに聞けて良かった！


────チリンチリーン


「あ！」


沢田が焦ったように声を上げた先を見ると、

綺麗な外人のお姉さんが

ママチャリに乗って

こちらに近づいてくるのが見えた。


え？ママチャリ！？


「人の恋路をジャマする奴は

　毒にまみれて死んじまえ」


しかも、なんか物騒なことを

呪いのように呟いてるし！


「どうぞ」


てゆーか、缶ジュースを投げてきたんだけど

なんか嫌な予感がする……。


長年の鍛錬で培われた野生の勘だけど、

毒のような…

何か危ないものが入ってる……と思う。


「だめえ！！」


沢田も何かの胸騒ぎがしたのか、

私が動く前にカバンでジュースを弾き飛ばす。


ナイス沢田！


「今の人、沢田君の知り合い？」


「さ…さあ、誰だろーね？」


初対面には到底見えなかったけど…。


なんだかスッキリしないけど、

そんなことよりも

今は違うことで頭がいっぱいだったから

深くは追及しないでおいた。



＊ ＊ ＊



「ねえAー

　それ誰にあげつもりなのよー？」


家庭科実習でおにぎりを作っていると

ニヤついた花から質問された。


ちなみに朝、

頭がいっぱいだったことはこれのこと。


「え？いつも仲良くしてもらってる

　沢田と獄寺と山本にでもあげよっかな…って」


親友の彼女の前では口調を女の子らしく

変えなくていいから、いつも気楽だ。


「３人にあげるの？

　(なーんだ…。沢田たちが

　おにぎりを奪い合うの期待してたのに)」


「うん。てゆーか花はどーするつもり？」


花は年上好きだから、

クラスメートにはあげないと思うけどね…。


形を整え終わったおにぎりを

台の上に置きながら

私はそんなことを考えていた。


「ちゃんとあげるわよ。大切な人にね♪」


「ええ！！？ウソっ？！誰々？？」


予想外の花の言葉に

ガラにもない大声をあげた。


だって、あの花が同級生に興味が…(゜□゜;)

ありえない…っ！！！


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


続く

２４話　彼女の大切なのは…→←２２話　大歓迎されたのは…

ラッキーポイズンクッキング　←何がラッキー！？Σ(=□=;)ｂｙツナ

溶解さくらもち☆　さあ、今こそ扉を飛び出そう！

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