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13話 ページ15

You,side




アジトの裏側に車を停め、中に入る。




ベル「カルーア、ここに来るのも久しぶりじゃない?」




「ええ、ベルモット。」




ベル「ジンが待ってるわ。」




「分かった。」




俺は、ジンの待つ部屋へと足を向けた。




「久しぶりだな。」




ジン「カルーア、今日の取引、くれぐれもヘマすんじゃねぇよ。」




「分かってる。」




ジン「サツは必ず取り引きの現場を押さえに来やがる。」




ジン「最悪の場合は、殺れ。」




「分かった。」









俺は心の隅で、




誰かの血が流れない事を願った。




同じ警察官を、こんな形で殺したくはない。




21時までの時間は、確実に縮まっていた。









ジン「行くぞ。」




時間の1時間前、ジンの一声に俺たちは動く。




ジンはウォッカとポルシェに乗り、




俺は自分の車にベルモットを乗せ、現場に向かう。




ベル「日本はどう?」




「やっぱり安心しますよ。日本は。」




ベル「そう。」




「最近の組織はどうなんです?」




ベル「どうって?」




「NOCですよ、この組織にうじゃうじゃいる。」




ベル「ジンが始末してるわ。」




「疑わしきは罰せよ、ですか。」




ベル「ええ。」









30分程で着いたのだが、もう既に相手は来ているようだった。




ベル「ジン、早いけど始めちゃう?」




ジン「あぁ。」




ウォッカは後ろのトランクから小さな黒いバッグを取り出した。




俺は、その後に続いて歩き出した。









ジン「随分と早ぇな。」




『早く例のモノを渡せ!』




ジン「あぁ、オタクの会社が裏でクスリに手ぇ出してる証拠か?」




『...っ!』




ジン「だが、まず金が先だ。」




『ほら!ちゃんと持って来た。』




ジン「ウォッカ」




ウォッカ「へい。」




ウォッカは男から金を受け取り、黒いバッグを手渡した。




男はそれを大切そうに抱え、去って行った。




その時だった。




バンッ!




銃の乾いた音が響いたのは。




ジン「...!」




「スナイパーか...!」




銃弾はウォッカの持っていたアタッシュケースにあたる。




ジン「ずらかるぞ。」




ウォッカ「へい。」




俺等は、車へと走り出した。




この近くには高い建物が多い。




どこから撃ってきたかを探し出すのは不可能だ。




俺はベルモットを助手席に乗せ、車を発進させた。









『ーーー取り逃がしました。後は頼みます。』









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作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月23日 16時

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