E組一の問題児 (ページ10)

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タコが校庭を手入れした後

私は先生方に挨拶した。

｢困ったことがあれば遠慮なく先生を頼ってください。｣と殺せんせー。

｢転んだと聞いたが…気をつけろよ。｣と烏間先生。

｢あんた、綺麗な顔してんだから自分を大事にしなさいよ！｣とイリーナ先生。

私の顔を見て、3人は何か言いたげだったが深入りはされなかった。

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授業は6時間目まで寝ずに受けた。休み時間の度にカルマやクラスメイト達が代わる代わる話しかけてきたけど、机につっぷして寝たフリしてた。

PM3:30
終業のベルが鳴り、カバンに教科書と筆記用具を適当に詰めて席を立ち、そのまま帰ろうとしたところで

｢待ってよ、A。一緒に帰ろー｣

そう言ってカルマは私の腕を掴んだ。

カルマは片手で私の腕を掴みながら器用に自分の荷物をまとめてる。

腕を振り払って帰ろうとしたけど、カルマの力強すぎて無理だった。

｢あ、今日はAも一緒だからよろしく。｣

｢あ、うん！｣

カルマは青髪の子に声をかけた。
どうやらその子も一緒に帰るらしい。

｢彼女？｣

私がそう聞くと

｢そー、オレの彼女。かわいいでしょ｣

カルマはいたずらっ子の表情でそう返してきた。

｢嘘つかないでよ、カルマくん！僕、男だから！！｣

講義の声と共に青髪の子は私達の席の所までやってきた。

制服を見るとズボン。
男の子なんだ…

｢ごめんごめん、渚くーん。｣

｢なんかごめん、ふつーにかわいいから女の子だと思った…｣

カルマに続いて私も謝る。

｢取るなら早い方がいいらしいよ…！｣

カルマはどこから出したのか、タイとモロッコのチラシを持ってる。

｢取らないよ！大事にするよ！！｣

この日、2度目の講義がE組に響き渡った。