E組一の問題児 (ページ36)

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ゲーセンの喧騒の中カルマについて歩く。

｢ねえ、あのゲームだったらやったことあるよ…！｣

有名な太鼓のゲームを指さして言う。

｢あれ、有名だよね～。でもAには安静にしてて欲しいから別のにしよ。｣

そう言い、カルマは太鼓のゲームの前を通り過ぎる。

私としては、家の家事やって現在進行形で出かけてる時点で安静とは…って感じだけど
こうやって考えてもらえるのが嬉しいから黙って着いてく。

そして、有名なレーシングゲームの前で止まった。

｢これだったらハンドル動かすだけだからAでもできるでしょ。｣

難しそう、と呟く私を他所にカルマは2人分のお金を入れ｢座って｣と手招きした。

…

｢あんなに下手だとは思わなかった…｣

私のプレイを横目で見てたのかカルマはケラケラ笑ってる。

亀の甲羅投げつけられたり、バナナの皮不法投棄されてたり…

そういう攻撃やトラップにことごとく引っかかった私も私なんだろうけど、一つ言いたい。

亀は投げるものじゃないよ、愛護しよ？
バナナの皮はちゃんと捨てなきゃダメだよ、社会のマナーは守ろ？

レーシングゲームの他にガンシューティングゲームでも遊んだ。

私は早々にゲームオーバーになっちゃったから殆どカルマがゲームしてるとこ見てたんだけど
いつの間にあんなにかっこよくなったんだって疑問に襲われた。

とか心の中で言ってみたけど
かっこいいと恋愛感情は≠だからね。
間違えないよーに！