E組一の問題児 (ページ23)

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｢ねえ！質問タイム！質問タイムしよ！！｣

そう言って、緑髪の女の子は扉のとこに立ってた私の手を引いた。

教卓の前まで来ると
｢私、茅野カエデ！よろしくね、A！｣
と笑顔で自己紹介した。

｢いいアイデアですねえ、ではテストは質問タイムのあとにしましょうか。先生その間にスイーツの特売に行ってきます！｣

そう言って窓から飛んで行った。
…なんかロケットみたい。

｢じゃー、私から！スイーツ好き？てか、プリン好き？｣

緑髪の女の子もとい、茅野さんから質問タイムはスタートらしい。

｢スイーツ大好きだよ！プリンが1番好き！！｣

｢ほんとに？！じゃあさ、今度一緒にスイパラ行こう！｣

嬉しそうにぴょんぴょん跳ねてる茅野さん。

｢約束ね！｣

笑顔で私は答えた。

｢私、矢田桃花！｣

この間の…

｢矢田さんと倉橋さんも…あの後何事もなく帰れた？｣

私もカルマも駅までしか送ってない(送れなかった)から実はちょっと心配だった。

｢うん！｣
｢ちゃんと帰れたよ！｣

｢よかった～｣

思わず頬が緩む。

｢なあ、お前らなんかあったの？｣

クラスのどこかで声が上がった。

｢Aちゃんねー、凄いんだよ！｣
｢私たちを不良から助けてくれたの！｣

2人がそう言うと、クラスからおぉ！と声が上がった…

暗殺の戦力になりそうだねって声まで聞こえてくる。

…辞めてくれ。
こないだのはまぐれだって。

｢ねー、A。なんでAはE組に落ちたの？｣

これはカルマからの質問。
一言で言えば素行不良。
でも、思い当たる事多すぎてどういえばいいか分からないや。

｢えー、気になるの？｣

｢教えてくれないの？｣

…

｢まあまあ、聞かれたくないこともあると思うし…｣

ちょっと困ってたら
茅野さんが助け舟を出してくれた。

｢茅野さん大好き…｣

私がそう言って茅野さんに抱きつけば、カルマは小さく舌打ちした。

｢なあ、次俺いいか？｣

そう言うのは坊主頭の男の子。

鼻の下が伸びてるのは気の所為なのか…

私はどうぞ、と無言で合図した。

｢俺、岡島大河。おっぱい何カップ？｣

カルマがそう言った岡島くんの首を締め始めた。
周りのクラスメイト、止めないんだ…

｢D｣

｢｢答えるのかよ！！｣｣

クラスほぼ全員揃ってのツッコミとかほんと仲良いかよ。