E組一の問題児 (ページ13)

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｢全教科分、丁寧に教えてくれてありがとう！数学はどこわからないの？｣

テスト範囲を教えてくれたことに感謝を伝え、お礼に渚くんの分からないところを教えるつもりで聞く。

学校で使ってる問題集のテスト範囲の1番最後の問題を指指して

｢この応用問題なんだけど…｣

と、言った。

確かにその問題難しいよなあ…
どう教えたらわかりやすいかな？

｢もしかして凄く難しいところ聞いちゃった？｣

急に焦り出した渚くん。

かわいいなあ

｢ううん、大丈夫。これはここをこうしてね…｣

-間-

｢解決した？｣

｢うん、ありがとう！｣

｢もう勉強始めちゃったの？ロシアンルーレットやろーよ。｣

私が渚くんに丁度数学を教え終わったところでカルマが全員分の飲み物を持って戻ってきた。

…ん、コップが9個？
全員分にしては多すぎない？？

｢カルマくん、僕達の分まで持ってきてくれたのは嬉しいんだけどなんか多すぎない？｣

渚くんも同じこと思ったみたい、よかった(何が)

｢ロシアンルーレットって言ったじゃん。これが渚くんの分でこれがAの分ね。｣

カルマは私と渚くんの目の前にコップを3つずつ並べた。

嫌な予感しかしない…

｢カルマくん、これなにか入れた…？｣

いたずらっ子の表情で私と渚くんを見るカルマ。

はぁ、とため息をひとつつき
3つうち1つ目に口をつけた。

｢…………｣

まっず…
青汁か何かがしゅわしゅわしてた…

2つ目に口をつけた。

｢………………｣

コーヒーに炭酸？

3つ目に3つめに口をつけた。

｢…っ｣

香辛料入ってる、？

カルマ、許さん...

｢音無さん大丈夫？｣

｢想像以上の不味さ…流石嫌がらせの天才カルマの作品……｣

私はそう言い机につっぷした。

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｢遺言？！｣

｢え、ごめん…｣