勝負２ ページ10
伊野尾先生サイド
�睫收萓検屬佑А⇒�岡くんどこにいるかわかる？」
廊下ですれ違った�睫擇墨辰靴�けられる。
伊野尾先生「え、いないの？」
�睫收萓検屬Δ鵝△匹海砲發い覆�て。いろんな人に聞きまくってるんだけど、みんな知らないって。家に帰ったわけじゃなさそうだし、なんか、心配だからさ」
�睫擇�こんなに心配するのも納得だった。
涼介が亡くなって、大ちゃんはロボットのようになってしまった。
目から光が抜けて、ずっと一点を見つめている。
他の誰よりも、痛々しかった。
伊野尾先生「俺、回診終わったら探してみるよ。すぐ終わるから」
�睫收萓検屬─△いい茵�俺がもうちょっと探してみるから」
伊野尾先生「ううん、俺のせいだから」
�睫收萓検屬悄� どゆこと？」
伊野尾先生「大ちゃんがああなっちゃったの、俺のせいなんだ」
ずっと後悔していた。
『殺すわけには、いかないんだよ！ 今ここで何もしないのは、涼介を見殺しにするのと同じだぞ！』
一瞬、安楽死という言葉がうかんでしまった自分に対しての言葉だったけど、大ちゃんはこれを受け止めてしまった。
あの状況で、そう感じるのは仕方ないことだった。
俺が、大ちゃんの壊れかけていた心にトドメをさした。
俺が、大ちゃんを壊してしまった。
�睫收萓検屬茲�わかんないけど、ちゃんと周りに頼れよ。ごめん、回診の邪魔して。じゃあね」
白衣をなびかせながら走っていく�睫據�
世界は、いつも通り動いている。
でも、まるで涼介の死を悲しむような大雨だった。
泣くことすらできない大ちゃんのかわりに、泣いているようだ。
回診も無事に終わり、お昼ご飯のカップラーメンを食べる。
すぐにできてすぐに食べられるカップラーメンは、俺の仕事にはちょうどいい。
涼介も侑李も、雨嫌いだったな。
なぜそんなことを急に思ったのかはわからない。
テンション下がるとか、なんかじめじめしてるの嫌とか、散々文句聞かされていたっけ。
あ、そうだ。あいつら、屋上に出られないから嫌って言ってたんだ。
屋上。二人が大好きだった場所。
そして、大ちゃんも……。
ラーメンは半分くらい残っていたが、走り出していた。
外は大雨、風も強い。
誰も大ちゃんを見ていないということは、かなり長い時間屋上にいる可能性が高い。
低体温症になっているかもしれない。
意識を失っているかもしれない。
生きていろよ。
そう願って、走り続けた。
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作者名：J | 作成日時：2022年10月29日 21時
