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二十六 ページ27

あの後顔を洗い道場に向かっていた

少し休むことは出来たけど…

頭はぼやけてるな…

『余計なことは考えるな…』

今は夕方になりかけ

晩飯の時間まで結構あるから今日は長くやろうかな

なんて考えながら歩く

道場の前の階段で座っている奴らがいる

『藤堂、原田、永倉か…』

「ん?あぁ!Aじゃん。」

「おっ、お前目ぇ覚ましたのか。」

………

『なんで知ってんの?』

「お前の部屋から出てきた総司に聞いた。」

『あぁ、そういうこと。』

俺は原田の隣に座る

『お前らは何してたの?』

「俺達は今さっきまで試合してたんだよ。暇だったからな!」

永倉が答えてくれる

『ふーん…』

「お前は今からか?」

『うん。』

「じゃあさ!俺と勝負しようぜ!」

いや今終わったんだろ

休めよ

「よせよせ!総司にすら勝てないお前に勝てるわけないだろ!」

「そうだぞ、平助。諦めろ。」

永倉と原田が笑いながら言う

「なっ!わかんねぇだろ!!」

ムッとした顔で藤堂が言い返す

「いやいやわかるっつの!そういや前回総司とやった時お前ずっこけてたよなぁ!顔面からいってよぉ!」

「あぁ!あれは酷かったよなぁ!」

「平助の野郎こんな顔してさぁ!!」

「なっ!ひでぇよ!」

永倉が変顔をする

多分藤堂の真似なんだろうけど

それはあまりにも面白かった

『っ!あはは!!』

耐えられなくて声を出して笑った

それがいけなかった

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作者名:tear | 作成日時:2017年8月27日 21時

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