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二十三 ページ24

沖田side

最近Aちゃんの隈がひどい

日に日に濃くなっている

近藤さんや土方さんも休めと言っているみたいだけど

それでも濃くなるばかり

『君さぁ…本当に大丈夫?』

「…ぇ?あぁ、うん……」

Aちゃんはフラフラしているし

僕の声はあまり聞こえてないみたい

『大丈夫じゃなさそうだね。』

「寝たくて寝れないんだよ。」

『ふーん。じゃあ無理にでも寝てもらうね?』

「は?どうやっ……」

Aちゃんの言葉は最後まで続かなかった

僕が手刀を入れたから

気絶したAちゃんが倒れてくる

それを支えてあげる

いきなり過ぎたかな?

まぁしょうがないか

僕はそう思い彼女を横抱きにする

軽いな…

そう思い彼女の顔を見る

本当、綺麗な顔してるね…

僕の腕の中でAはいつものような、

何かを思いつめてるような顔ではなく

とても綺麗な顔をしていた

僕はそのままAちゃんの部屋に連れていく

引きっぱなしの布団に入れあげる

あまりに綺麗な顔に見とれていると

「…ん……」

寝言?

「……と…みな、と……」

彼女の瞼からは筋を引いて涙がこぼれている

『Aちゃん……』

みなと

それは誰だろう

彼女の大切な人なのか

僕はそっと彼女の頬の涙を拭った

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作者名:tear | 作成日時:2017年8月27日 21時

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