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十 ページ11
ここに来て数日
この道場には巡察というものがある
江戸の町を巡察する
隊士でもないのにここまでするのか
ここの道場もあまり人がいないので数人で町に出る
町で暴れる奴がいたら大人しくさせる
それだけだ
今日の巡察は俺と斎藤の二人だった
二人で巡察って…
なんかあったらどうすんだよ
「『………………』」
俺は関わりたくないから話さないし
斎藤も元々無口な方なのかお互い無言
今日は特に何事もなくただ歩いている感じ
ふと斎藤が足を止める
というかそのままどっか行く
『…ん?』
その場に止まって斎藤を見ていれば
何かの店を見ていた
斎藤はどうやら刀を見に行ったようだ
刀好きなのか…?
あまりにも目を輝かせているから声をかけにくい
そのまま店の前の端で待つ
しばらくすればハッとしたようにこちらを見て
「すっ、すまない…夢中になってしまった……」
少し頬を赤くしている
『…いいよ、別に。』
帰りもお互い無言で帰った
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作者名:tear | 作成日時:2017年8月27日 21時