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ここに来て数日

この道場には巡察というものがある

江戸の町を巡察する

隊士でもないのにここまでするのか

ここの道場もあまり人がいないので数人で町に出る

町で暴れる奴がいたら大人しくさせる

それだけだ

今日の巡察は俺と斎藤の二人だった

二人で巡察って…

なんかあったらどうすんだよ

「『………………』」

俺は関わりたくないから話さないし

斎藤も元々無口な方なのかお互い無言

今日は特に何事もなくただ歩いている感じ

ふと斎藤が足を止める

というかそのままどっか行く

『…ん?』

その場に止まって斎藤を見ていれば

何かの店を見ていた

斎藤はどうやら刀を見に行ったようだ

刀好きなのか…?

あまりにも目を輝かせているから声をかけにくい

そのまま店の前の端で待つ

しばらくすればハッとしたようにこちらを見て

「すっ、すまない…夢中になってしまった……」

少し頬を赤くしている

『…いいよ、別に。』

帰りもお互い無言で帰った

十一→←九



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作者名:tear | 作成日時:2017年8月27日 21時

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