恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅵ【男主】 (ページ1)

今日:50 hit、昨日:17 hit、合計:143,451 hit

スタート!忙し危うし新学期！ページ1

「ふわぁ〜ぁ…ねんむ…」

今日から新学期の魔法学院。
生徒達は久々に学院へ戻ってきたからか普段よりも浮き足立っているように見える。

そんな中でずっと学院にいた俺。あいも変わらず……訂正、悪化している体調不良を化粧や魔法で誤魔化して登校している。

教室で片肘ついてウトウトしてれば、ロボロとショッピが教室に来た。ロボロは俺を見るなりこちらへ駆けてきて、周りには見えない程度に紙をめくり挨拶を1つ。

rb「Aおはよ!久しぶりやなぁ〜」
「おはよロボロ、久しぶり。相変わらず元気そうで良かったよ」

つい頭を撫でると嬉しそうに頬を緩めた。
とっても癒し。1ヶ月という短そうに見えて長かった期間が、より心の急募癒しを加速させてる気がしなくもない。

ショッピもこちらに合流して久しぶりという一連の会話を行う。バレてなさそうだなぁと思っていたのだが、突然しゃがみ俺の瞳をじっと見つめてきた。

rb「しょ、ショッピくんどうしたん?なんか気づいたんか?」
shp「A、体調悪いん?」

前から思っていたがショッピは気付くのが異常に上手い気がする。これでは化粧も魔法も演技も意味がなかったではないか。

「あー…実は夏休みの後半から体調が良くなくて。なんか寝れないし体力一気に落ちるしでさ」
rb「そんな笑って言う内容ちゃうから!」

ロボロは早く言ってや〜と怒ってくる。

休み期間に交流したヒトランとオスマンへは、他の人には内緒にしてほしいと頼んでいた。どうやらちゃんと秘密にしてくれてるらしい。

shp「キツイ時はすぐに言ってな。看病もある程度はできるから」
「いやいや、授業あるのにい「友達の方が大事やから」…そ、そっか、ありがと」

珍しくぐいと来られて俺はぎこちない返しをする。
友達想いなのは嬉しいのだけど、俺もそんなはっきり言われるとついびっくりしてしまった。

zm「へー。今体調良くないんか」

後ろから声をかけられヌオッと素っ頓狂な声を。
脈の速度上昇を認識しながら、いつかのデジャブを思い出し後ろを振り返る。

「ゾム…」

六宝戦以来交流が一切なかったゾムが立っていた。