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「はぁ...。」

今日もまたため息を吐いた。
...また暫く、一人ぼっちだ。

冬は嫌いだ。
日の出ている時間が、短くなるから。
彼と話す時間も減って、1人だけの時間が増えるから。
冬は寒くて、1人の事なんて慣れっこの筈なのに。
でも、いつもより寂しい気がしてしまって。
眠る彼の隣に座って本を読んでも、内容なんて全く頭に入らなくて。
彼と話していた時間が、酷く恋しくなる。
早く起きろよ。
また話そうぜ。
冬の夜はさ、寒くて寂しいんだよ。
だから、早く起きて。
いつもの笑顔で、俺を呼んで。
太陽にふさわしい笑顔を、俺に見せてよ。

そんな事を思いながら、眠る彼の、柔らかな金髪を撫でた。
...太陽の光は、彼のような色をしているんだろうか。
太陽の光を見てみたい、なんて何度も思った。
夕暮れ時の光じゃなくて、話に聞く眩しい太陽の光を浴びてみたいと。
...昔は、そう思っていたけれど。
今は、ちょっと違くて。

「...夜が、来なければいいのに。」

なんて、叶わない願い事。
夜が永遠に来なければ、彼とずっと話していられるのに。
きっと、彼の事をもっと知れるのに。
彼と話して、もっと近づいて。
彼にいつか、想いを伝えられるかも知れないのに。
なんて、そんな事を考えて。
それで、月に産まれた自分が嫌になるんだ。
...馬鹿だな、俺。

夜が来なければ、1人にならなくていいのに。
夜が来なければ、君の笑顔をずっと見ていられるのに。
夜が来なければ_きっと、もっと彼を好きになれるのに。
...下らないよなぁ。
それでも、願う事は止められない。

「早く...朝が来ればいいのに。」

そしたら、また話そうか。
明日の朝は、夜の星の話でもどうですか?

今まで通り? nk→kn→←夜が来なければ sm→kr



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作者名:ローゼ | 作成日時:2019年6月22日 7時

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