白尾さん達の恋模様4【BL】 (ページ44)

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sh「あ、あの～？」
kr「...きんとき、2人起こしてきて。」
kn「お、おう。」
nk「ねぇ、シャークん、ほんとに覚えてないの？...ねぇ...？」

なかむが泣きそうな顔で近づいてくる。
引っかかってくれてる事は嬉しいけど、良心が...。
寄ってくるなかむから離れるように1歩下がると、彼は心底傷ついたような顔をして俺から離れて行った。

br「シャークん！？忘れたってほんと！？」
sm「落ち着けbroooock！...で、本当なのか...？」

きんときに起こされたらしい2人がドタドタと音を立てて俺に寄ってくる。
驚いて固まっていると、2人は本当だと思ったのか、悲しそうな顔をした。

kr「とりあえず、自己紹介しようか...シャークんも、こっち来てくれる？」
sh「っぇ...ぁ、うん...。」

きりやんに導かれてソファに座る。
少し暗い雰囲気のまま、自己紹介が始まった。
...なんでこんなに空気重いの？

nk「えっと...俺はなかむ。さっきは、ごめんね。」
kn「俺はきんとき。」
kr「俺はきりやん。」
sm「...スマイル。」
br「僕はbroooockね。ぶるーくでも、ぶるっくでもいいよ。...ねぇ、本当に忘れちゃったの...？」

すいません、嘘です。覚えてます。
ここで嘘だと言えれば良かったのだけど、みんながあまりにも神妙な顔でこちらを見ているから、口が動かなかった。

nk「一応俺たち、恋人...だったんだけど。」
sh「えっと...それは、全員とってこと？」
kr「...うん。」

否定できないままで、また演技を続ける。
...もうやめたい。
なかむとかbroooockが今にも泣きそうな顔をしてるし、スマイルは無表情を装ってるけど、眉毛が下がってる。
きんときときりやんは無理矢理笑ってて凄く辛そうで。
...どう、しようか。
こんな事になるとは思っていなかった。
そろそろネタばらししよう、そう思って口を開く。

sh「ぁの...。」
sm「忘愛症候群。」

話しかけようとした俺の言葉を遮って、スマイルがそんな事を言った。
みんなはそれに気が行ったようで、スマイルの話に耳を傾けている。
...ますます言いにくくなった。